晩夏の富山地鉄 デキ12021

大変ありがたいことに、3年連続で神岡濃硫酸倶楽部様主催のデキ12021フォトランにお声がけいただきました。

前年の予告通り、秋の開催です。秋というと無意識に紅葉のイメージでしたが、稲穂が残る、そして夏の暑さも残る9月中旬に開催となりました。

2025年9月15日

前日の夜に自宅を出発して、関越道・上信越道を進みます。

名立谷浜から国道8号を走って、当日の早朝に地鉄 稲荷山駅にやってきました。

後日、別の日の写真を見て知ったのですが(地図を見れば明らかですが)地鉄の車庫の裏手には立山が控えています。天気が良い日はそれは幻想的な写真が撮れるようです。

この天気予報では常願寺川を渡る様子を狙うより、駅の雰囲気をファインダーに収めたいと思いました。

そのままデキを追いかけて、有峰口へ向かいます。

今回の常願寺川鉄橋はなかなか良い雰囲気でした。

フォトランで2回、それ以外で1回過去に訪れていますが、今のところ一番よい条件で撮れたかなと思います。

昨年のフォトランでは千垣駅に足を運んだので、今年は横江の駅で何枚か撮ってみることにしました。

箱庭的な雰囲気で良い!と思ったのですが、後から見返すとなんとも…

本当は待合室や駅舎の中からシネマチックなカットを撮りたかったのですが、スキルが伴わないので安直に外から撮りました。

普通列車の14760形は駅舎内から撮って、一瞬、狙い通りに撮れたと思ったのですが、ちょうどテールライトに雑草が被って台無しでした。

突然、青空が広がっていますが間違いなく同じ日の写真です。

岩峅寺駅の構内でデキを眺めていると、雲の切れ目から青空が見え始め、ついには太陽まで顔を出しました。

実のところ有峰口の辺りは曇っているほうが雰囲気があるかもしれませんが、そのあとは曇ったらどうしようかと悩んでいました。晴れたなら、撮りたい場所があります。

岩峅寺の先の水田にて、稲穂、青空、デキ。この時期に撮りたかった景色です。

富山まで来た甲斐があったと嬉しくなりました。


上市でホキを解放し、単機で立山を目指すというダイヤになっているため、このあとデキが戻ってくるまで2時間ほど時間があります。

そこで、前から気になっていた立山の対岸から線路が見える場所を探して県道6号を立山までドライブ。ただ晴れたので逆光だなと思いながら戻り、立山あるぺん村で押し寿司を食べて休憩としました。

立山行きの単機も光線は優れないと承知で撮影。

写真では伝わらないですが、とにかく猛烈に暑かった。

富山市の昼の気温33℃です。

もし曇ったら対岸から撮りたかったので、何かイメージしていた作例があったわけではないですが立山まで追いかけてきました。

結局晴れたので撮りたかった対岸からのカットは別の機会に持ち越しです。

立山駅から留置線に移動するワンシーン、駐車場の擁壁に登ってアイレベルを上げるとまた違った雰囲気で良いです。

立山から戻ってくるデキを沢中山の発車で撮ろうと思いましたが、あいにく、ここは曇られてしまいました。

この日は朝から14760形が動いていて、有峰口、岩峅寺、そしてこの写真と、各所で素敵な姿を見れました。

上市でホキを連結して、本線に向かいます。

手前で稲作をしていないことは知っていたのですが、上市から先の区間では綺麗に撮れるのがここしか思い浮かばず、とはいえ青空も綺麗だし、これはこれで。

西魚津駅では今回のフォトランのイベントのひとつとして、本線上で停車して、あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」とのツーショット撮影会。

フォトランならではのワンシーンになりました。

本線は浦山で折り返しとなり、各所に素敵な雰囲気の駅があるなとは思ったのですが移動時間が難しそうだと思いましたので、電鉄黒部駅で魚津方面に戻る列車を待ちました。

電鉄黒部の駅構内へ入ってくるタイミングでは太陽が顔を見せてくれて、これは今回のフォトランで気に入った写真のひとつです。

浦山の方から追いかけてきた方はこのタイミングには間に合わなかったのではないでしょうか。ただ、黒部川扇状地の水田段差という特徴ある風景があったことを知らず、次回の課題です。

電鉄黒部の木造車庫でモーターカーと並ぶ姿もなかなか良いものです。

最近、1/87 9mmのナローゲージの模型作りのマイブームが来ています。まさにこの写真のように、本線用の機関車の横に小さなDLが並ぶ姿が楽しいのです。


電鉄黒部から富山市方面に戻るのですが、「うろこ雲」のような空が広がっていて、これはひょっとしたら一瞬でも晴れるのではないかなと考えて西魚津のあいの風とやま鉄道とのクロスのところで列車を待ったのですが、これは完全に悪い判断でした。

ラストは例によって常願寺川鉄橋へやってきました。

後からSNSで写真を拝見すると、中加積~新宮川が晴れたようで、しかもその区間にマップにピンを立てていました。

上市の転線がありますから、中加積~新宮川に寄り道してからでも常願寺川は間に合っているはずで、この立ち回りの悪さはいつになっても改善されません。

恐らく数分遅れで走ってたデキは僅差で太陽は雲の中に隠されてしまいました。定刻であれば晴れていた…かもしれません。

雲だらけですが前年のドン曇りとは異なり、澄んだ感じというか、空が青い感じが少し見えていてこれはこれで、と思います。

ここで当日の撮影終了となりました。関係者の皆様、ありがとうございます。


あまりの暑さにユニクロで着替えを用意して富山を出発。

横川SAで仮眠して翌日早朝に帰宅したのは良かったのですが…つけっぱなしで出発したエアコンが故障。室内機のファンだけが虚しく常温の風を送り、室外機は沈黙していたのでした…

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