2025年GW 弘南鉄道・十和田湖畔にて

青森の十和田湖畔にあるカフェマリンブルーというカフェのアップルパイが以前から気になっていました。

2025年のゴールデンウイークに足を運ぼうと思っていたのですが、やはり遠いですから、大船渡の岩手開発鉄道に5年ぶりに足を運び、首尾よく満足したら関東に帰還。どうしても気になれば、そのまま北上を続けて青森に行こう、それくらいの気分で自宅を出発しました。

4月29日に自宅を出発し、4月30日は岩手開発鉄道を撮影。以前から気になっていた長安寺の俯瞰には登れたのですが、天気は優れず。夕方に狙う編成写真も次々と流れる雲に阻まれて不完全燃焼。

2025年5月1日

翌朝7時半、盛の機関区を覗くとシャッターは閉じており、岩手開発鉄道は運休していたのでした。

5月3日から6日までがカレンダーは休日ですから、その前の平日に製造量を調整するのは当然ではあります。大船渡の宿泊を延ばしても次にいつ動くか分からないし、これは青森に行くしかないだろうと、気分を切り替えて花巻から東北道に乗りました。

大鰐線が廃線になるという弘南鉄道を撮ろうというわけです。

高速道路は盛岡で降りて、そこからは下道。国道282号線で鹿角市まで花輪線に並走して、坂梨峠で県境を越えるとすぐに大鰐町です。

「こぎん装飾列車」7033-7034

さっそく、石川プール前~石川の平川鉄橋にやってきました。西側に小さな運動場があり、駐車場完備。木陰に車を置いて、素晴らしい青空の下で撮影開始となりました。

以前に訪れた北陸鉄道石川線の7000系は走っている姿はお目にかかっていませんから、実質、初めて撮るようなものです。

これは素晴らしいの一言。現役で活躍する他の鉄道の7000系を撮りたくなりました。

7039-7040

もう一時間待つと、今度は無地の編成でした。

とにかく、素晴らしい!大船渡から大移動した甲斐があったというものです。

7011-7021

優先度としては大鰐線をメインで撮りたいなという気持ちと、せっかく八甲田山が見えているのでそれもカメラに収めたいという気持ちで義塾高校前の辺りを探してみたのですが、あまり良い場所が見当たらず、弘南線へ移動しました。

八甲田山が見える場所を探して、平賀~柏農高校前駅の踏切にたどり着きました。なんとも素晴らしい!

7102-7152

平賀の市街地を出てきた列車のギラリ…というには時間が早かったかもしれませんが、これもディスクブレーキが際立つ格好となり良いです。

お子さんを連れて散歩している地元の方と少しお話しできて嬉しかったです。柏農高校前駅が素敵だと教えていただけました。

7105-7155

次の列車もあいにくの改造顔でしたが、一層素敵な雰囲気となりました。

時間を見計らって、大鰐線のJR線を跨ぐ高架の西側踏切にやってました。

津軽大沢で交換となるので、光線の良い時間に2本続けて撮影できます。

ステンレスの車体が照らされて美しい。

最後は、急いで弘南線の津軽尾上~尾上高校前に戻りました。

岩木山と高架区間を走る電車のシルエット、これも素晴らしい。

太陽は雲の中に沈んでしまいましたが、岩木山の裾も雲に隠れているようで幻想的です。

私のダブルキャブは多摩ナンバーなのですが、通りすがりの方が以前、東京で働いていたとのことで、多摩ナンバーが懐かしいと声を掛けてきました。多摩ナンバーいいですよね。変に気取った感じもしないし、気に入っています。

2025年5月2日

7037-7038

快活で一晩過ごして、翌朝は義塾高校前の東側の踏切でスタート。

7037-7038編成は「りんご畑鉄道」ラッピングでカラフルな水玉模様なのですが、なぜか青森市の医療法人のHMです。

7039-7040

曇り空が続きそうだったので、ドン曇りになる前にリンゴ畑の写真を撮ってしまおうと一旦、石川駅北側に移動したのですが、晴れてきたので編成写真が撮れそうと目星をつけた鯖石駅の北側にやってきました。

2両編成の編成写真という慣れないことをすると、広角気味でなんだかいまいちな感じです。

不満ばかり書いても仕方ないのですが、なんだか変なピンク色の幕です。7037-7038編成は綺麗な幕なのですが…

本数の多い時間だけ、鯖石駅で交換があります。

ゆっくり構図を考えたかったのですが、停車時間はわずかです。

7039-7040

桃の木(たぶん)がきれいに咲いていて、前日から気になっていた築堤にやってきました。平川を渡って石川プール前へ南にカーブしているところです。航空写真だと耕作地っぽいですが、広場でした。

時間の都合で最善の光線とは言い難いですが、春らしい、素敵な写真が撮れました。

7039-7040

中央弘前行きの列車を後追いですが、岩木山をバックに手堅い一枚になったと思います。

7033-7034

改めて石川駅北側のリンゴ畑に足を運びました。

花は散ってしまった後で、葉も青々としているとは言えない感じですが、これくらいのほうが枝の間から列車がよく見えてよいかもしれないです。

支柱もフレームに入れて、春を迎えた様子も感じます。

ところでこの支柱は、雪の重さで枝が折れないようにする支えが撤去済みなのではなく、実の重みを支えるためにこれから使うもののようです。

入場券が硬券なので買いに来たのですが、窓口が昼休みでした。

2025年5月の大鰐駅窓口の営業時間は、7時~12時と、14時20分~17時でとのことです。だいぶ長い昼休みです。

7033-7034

津軽大沢~松木平の岩木山バックのお立ち台にて。

線路脇の耕作地は水田のようで、リンゴの品種も石川駅北側とは異なるのか枝ばかり。

あと2週間ばかり遅いくらいがこの場所のベストシーズンでしょうか。

7039-7040

津軽大沢で交換した上り列車がすぐにやってきます。

遠くの八甲田山をうまくフレームに入れられて良い具合です。

この日のスケジュールを振り返ると時間が無かった部分もあるのですが、津軽大沢駅の車庫を眺めに行くのを失念していました…

7033-7034

すっかり雲も増えてきて曇り空ですが、奥羽本線を跨ぐ高架を走るシーンを抑えてラストにしました。

奥羽本線の北側から撮ったのですが、南側からであれば、奥羽本線の線路もフレームに入れられてより良かったなと思いました。

14時20分過ぎに窓口を訪れて硬券の入場券を手に入れました。

お目当ての十和田湖マリンブルーにアップルパイを食べに行くために時間の都合があり、津軽大沢の岩木山バックと奥羽本線の高架橋で7039-7040編成を待てなかったのが少々心残りですが、最後に記念品も手に入れて大満足の撮影でした。


大鰐町長峰から国道454号線に入り、102号の重複区間を経て十和田湖畔へ。

454号線の大鰐側もなかなかの登山だと思いましたが、滝ノ沢峠から湖畔への下りは激勾配。下りだから良かったですが、上りは相当厳しいだろうな…という道でした。

15時半過ぎに十和田湖マリンブルー到着。

手作りアップルパイ。サクサクでリンゴもぎっしり詰まっていて非常にグッドです。

ただまあ、一人で来るところではないです。次回は誰かと来て、もし天気の良い日なら外のデッキでゆっくり過ごしたいものです。

また来ます。

奥入瀬渓流を見に行くか悩む余地があったのですが、せっかくなら…と足を運びました。

ネットで「雲井林業軌道」なるものの探索記事を読んでいて、渓流が国道沿いというのは知識としては知っていましたが、まさか駐車場すらまともに無い場所だとは知りませんでした。ハイシーズンには絶対来たくないです。

新緑の時期ではなかったのでいまひとつでしたが、それなりに面白い場所でした。

天気も悪く日没も近かったのでテンションも上がりませんでしたが、もう少し木々が青々としていて、天気の良いタイミングで遊歩道を散策したら楽しいと思います。

帰り道、八戸へ抜けようとGoogle Mapの案内に従ったところ、国道454号線が冬季封鎖(2025年は5月9日正午まで)でした。

Google Mapって地域によっては冬季通行止めが反映されてる路線もあると思うのですが、青森県はデータを提供していないのでしょうか。何台も国道454号線のほうに入っていました。犠牲者多数。十和田湖も奥入瀬渓流も観光地なんだから、頑張ってほしいと思いました。

青森県の規制情報は、管理道路通行規制情報から確認できます。


「道の駅 とわだ」にて買い物を済ませて、関東への帰路をスタートしました。

夕食は残念ながら食べ損ねて、コンビニで軽食を買った後、19時半に八戸是川ICから八戸久慈自動車道へ。三陸道を飛ばして、深夜2時に鳴瀬奥松島で給油。福島市の吾妻PAで2時間仮眠。翌日の9時前には埼玉に戻ったのでした。

以上で初訪問の弘南鉄道でした。お目当ての岩手開発鉄道は残念でしたが、良い天気に恵まれて、青森まで運転した甲斐がありました。

SNSで以前からフォローしている方で、連休のたびに東京から青森まで自走してフェリーで渡道している方がいらっしゃったのですが、いざ自分で青森まで運転してみて、案外行けるなと感じました。再び、マイカー青森やるかもしれません(予告)

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