2021年の最終日から2022年の元旦にかけて、雪景色の野岩鉄道の撮影に向かった。
実はこの記事は書いたつもりだった。6月25日に東武350系クラブツーリズム団臨の撮影に再び野岩鉄道に行こうと思い、その前に前回の訪問時の写真を振り返ろうと思い記事を探すと、書いていなかったと我ながら驚いたので、急ぎエントリーを書いている次第である。
雪の降る季節、雪景色の新潟であるとか、福井のラッセルとか、デキとか、ネタは豊富ですが、空振りの可能性もあるのに遠くまで足を運ぶ気は起きず、タイヤチェーンも買わずに冬休みを迎えてしまった。
しかしTwitterを眺めていると雪景色の鉄道写真を撮りたいもので、比較的都市部にも近くて安全性が高いだろう(安全性とは…)野岩鉄道に足を運ぶことにした。
30日の夜に自宅を出発。新4号国道を気持ちよく北に進み、道の駅 湧水の郷しおやで仮眠。翌朝に道の駅 湯西川まで車を走らせた。
ダム沿いの道は薄く積雪というか凍結していたので、初めて走る路面は楽しかった、というのは語弊があるとは思うが、新しい体験だったのは間違いない。
実に冬の朝らしい一枚だと思う。心情的な問題かもしれないが、静かな湖面というのも冬らしい気がする。(夏の水鏡と冬の水鏡の写真の雰囲気が異なるのは自明だが…)
山の稜線に雲の影が落ちてしまったのは撮影時は残念に思ったが、半年以上寝かした今見ると、あまり気にならないので、良かったというべきか。
野岩鉄道を走る列車は2022年3月12日のダイヤ改正で大幅減便されてしまい、ここで撮影した列車の多くは過去のものとなりましたが、訪問時の時刻表を手元に控えておらず、列車番号が不明です。備忘として、せめて通過時刻を控えておきます。
その後、川治温泉-川治湯元の区間で何枚か撮影しました。晴れてはいるものの、やはり背景の雪が少なく、納得の写真とはなりませんでした。
当時の天気予報を覚えていませんが、そもそも晴れ予報なら撮影には来ていなかったハズです。幸いなことに、昼頃から雪が舞い始めました。
残念ながら木々への積雪が少ないので100点満点は難しいでしょうが、悪くはないと思いたい。2021年の〆はこのカットと相成りました。
本当は30分ほど前の上り列車を撮ろうと思っていましたが、車で寝袋に入り昼寝をしていて、撮り逃した結果です。つまり、道の駅 湯西川の温泉は最高ということです。雪の舞う露天風呂という贅沢な場所ですから、是非ともオススメです。
午後になると、雪もどんどんと積もり始め、外気温も一段と低くなりました。慣れない雪道なので早々に下山を始めましたが、窓もウォッシャー液も凍結して非常に怖い思いをしました。下山後、ホームセンターに駆け込んで解氷スプレーと凍結温度の低いウォッシャー液を購入。
スリップした日には「良くて」ダムに落ちて自爆するか、悪ければ民家や他人に突っ込むワケですから、侮れないです。
大晦日の夜はしっかりと積雪があったようです。雪景色の山道という新鮮なシチュエーションに興奮しつつ、注意深く山道を登りました。
新藤原を過ぎたあたりでいよいよスタッドレスでは坂を上れなくなったので、出発前にビビッて買っておいたスノーソックを装着。結果…川治湯元駅の北側の急勾配のヘアピンカーブまでは行けました。タイヤショベルが薄く除雪した後の路面でしたが、カーブの頂点で失速するのでそこから先がどうしても駄目。
しばらく待っているとグレーダーが来たので走ってみると、グレーダーが通った後ならOK。しかしグレーダーを追い越すと、ダム沿いの道路はタイヤショベルすら入っていないので、まったく動けなくなる。これはアカンと、川治湯元まで退却。
朝イチで湯西川橋梁に行く目論見は外れてしまったけれど、前夜の降雪で好ましい雪景色となった野岩鉄道沿線。
そうそう、こういうのが撮りたかったんだよ、という感じがして悪くはない。
頃合いを見て、山道を再挑戦。今回はグレーダーの除雪が道の駅まで完了していたので、ダムまで辿り着くことができた。
列車が通過する頃から晴れてきた。列車が通過した後に巻き上げられた雪が湖面に落ちる様子、これはなかなか面白いワンシーンが撮れたと思う。
昼食後は下山し、川治温泉の脇にある小網ダムから15時頃の列車の撮影を試みましたが、強風で全体的に遅れているのか待てど暮らせどやって来ないし、山から吹き下ろす風が寒すぎて、列車を待たずに撤収した。
蓮田スマートICから高速に乗ったものの、浦和本線料金所を直進すればいいところをなぜか一般道に降ろされる謎のルート案内をされて、なんだよこれ、と。いつも思いますが、グーグルマップは高速道路の案内頑張ってほしい。
ともかく、やや後味の悪い最終日後半となってしまったが、雪道を運転するという初めての経験をしつつ無事故で20時頃に帰宅できた。
先に書いたように、2022年3月のダイヤ改正で大幅に減便されてしまい、6050系の会津鉄道乗り入れは消滅し、野岩鉄道線内のみを1日4往復、野岩鉄道に乗り入れる会津マウントエクスプレスは午後の1往復が削減されてしまった。それなら、6050系を超定番の中荒井周辺のストレートで編成写真でも撮っておけばよかったなとは思うものの、じゃあ自分の車でそこまで安全に行けたかというのは怪しい。
結局のところ、面倒だと言い訳をしてWタイヤ用のチェーンを買わなかったのが間違いだったのだろう。来年の冬は、新しいスタッドレスとWタイヤ用チェーンで雪道に挑みたい。