今年も岐阜基地航空祭に行ってきました。
SNS全盛期にブログをちまちま書いている時点で鮮度も何も無いですが、新鮮なうちに記事を書いておきます。
昨年と同じく、遅い時間の電車で岐阜へ向かいました。名鉄六軒駅の北側の近隣唯一の24時間営業のジョイフルで数時間過ごし、2時45分に店を出発。基地(南側)の正門へ向かいます。徒歩45分です。
昨年は一時間遅く、3時45分に店を出たようですが、今年は晴れ予報に加えて、入間が例年より体感で混んでいたので早めに行っておこうという寸法です。結果は早めの待機列入りが大当たりで、昨年の時間では既に長い列に肩を落としていたでしょう…
8時半からオープニングリフト。先ずはT-7が上がりましたが微妙過ぎて没。
T-4は良い被写体ですね。小回りが利くから背面もよく見せてくれるし、足も遅いから狙いやすいです。練習にぴったり。(でも入間みたいにT-4の編隊を見せられても困る)
岐阜の目当てはファントム。先ずは一枚、しっかり”形式写真”頂きました。
今年のF-15はアニメ”ひそねとまそたん”のスペマです。でも全てのF-15に”目”を貼らなくても…
電車のロゴなんかもそうですが、ひとつだけが特別なんです。と、こないだも何かの折にそう思いました。なんだっけなあ、小田急の複々線完成シールはカッコ良かったから良かったんですが、何かに微妙なシールを全部に貼られてなんじゃこりゃと思った記憶が新しいんですが(忘れました)。
“目”は兎も角、A/B点火して離陸するF-15良いですねえ。最高。
この後、F-2 #63-8101も離陸したのですがポジションの遥か手前で基地南方向に旋回して行ってカッコいい離陸撮れず、残念。
でも基地南へ左旋回しつつ派手にヴェイパーを出していました。ピン甘が気になりますが、A/Bもヴェイパーもカッコ良くて素敵なので掲載。
なかなか順光では良い感じのカットが撮れず、#101も形式写真的なものです。
一見、山がバックで綺麗そうなんですが、なかなか上手い具合に撮れません。昨年は全滅した記憶がありますが、今年は仕留めることに成功。
滑走路くらいの位置になると陽炎でメラメラして”バリピン”も厳しい話で、じゃあピントが良さげでもこの通り背景が微妙だったり、どうしてもタイミングによっては南会場と北会場を結ぶシャトルバスも気になってきます。
といった具合でオープニングは終わり。1時間待って、機動飛行です。
入間の記事のF-15の帰投で書きましたが、”形式写真”的な写真だと幾ら高速で飛ぶ戦闘機でも躍動感が出ないなあと思っていて、じゃあヴェイパーを出しているとかA/B使用中とか、そういったカットが綺麗に撮れると嬉しい、といった感じです。
お腹を撮ったようなカットでも、背景にスモークが入っただけで戦闘機が”飛んでる”感が出て幾らか好ましくなるように感じます。
にしてもなんですかね、このスモーク的な雲は…(・・?飛行機雲じゃなさそうですし、機動展示ではスモーク使いませんし、雲にしても他の機動展示のカットにそれらしきものは写ってないんですよね(´~`)
そう、こういう感じ、好みです。試験機ですし、なんとなく孤高な感じがして良いですねえ。
この個体はサイドランチャー付けていますね。お腹側は割とピント合焦率高いので探せばバリピンカットもあったかもしれませんが、やっぱりヴェイパー出してる方が映える気がします。
と、今はそう思いますが数年後この記事を読み直して、あの頃何考えてたんだと唖然とするのがブログを書いていて楽しいところです。
このカットも若干ピン甘ですけど、それ以上に雰囲気、よいよい。
とまあ、こんな感じを求めて撮っていました。というかこういう感じの写真を選んで現像しました。良い感じに、好みの通りに撮れている嬉しいですね。
全く余談ですが、F-15のエンジンの絞り部分がかなりエイリアン的な見た目に思うんですよね…あまり好みではない…
今回の航空祭の目当てはファントムでしたが、どうも老朽化が原因なのか騒音の都合なのか、控えめな機動が多く、納得のできるカットが撮れずに既に機動飛行終盤…
昨年も、着陸装置を出した状態でこの何とも言い難い微妙なポーズで旋回していましたね。
ところでこの機体、空自のファントム1号機でマクドネル・ダグラスから輸入されたのがまだ飛んでるんですか…凄いですね…
そういう訳なら”形式写真”的なカットでもいいかと思えてくるのです…
機動飛行からノンストップで、というかプログラム上は途中から第一輸送航空隊の航過飛行でKC-767の登場します。
旅客機譲りの…というか普通に旅客機が大胆な飛行を見せてくれるので迫力です。
KC-767とF-2/F-15/F-4が編隊を組んで、後部のブームからF-2との模擬給油を披露します。昨年は南会場上空で編隊飛行を終了して、どの機体も派手に背面を見せながら離脱したのでそこでファントムやF-15の背面を狙いたかった(昨年は模擬給油中のF-2ばかりファインダーで追っていて背面は撮れなかった)のですが、今年はかなり手前で編隊飛行から離脱したもので背面は全然撮れずorz…
あのぉぉ…ファントムの背面撮れませんでしたが…(lll゚Д゚)ノやばば…
滑走路のタッチアンドゴーの披露…南会場の位置的な関係で割と遠くで実施しているので目の前に来る頃にはかなりの高度とランディングギアも仕舞い始めていますね。というか北会場がメインなので当然といえば当然です。
昨年の岐阜は曇っていて寒いし過酷だったので特に何とも思いませんでしたが、今年は晴れていて全体的に入間より楽しいかなという感想を持ちましたが、かなりどうにかして欲しいポイントを挙げるとすれば滑走路の規制線です。
岐阜は撮影スペースと滑走路を隔てるものがタダのロープなので身を乗り出せばロープがたわむので、ひとり、強情な撮影者がいるだけで後方の撮影者は滑走路が見えなくなってしまいます。(タッチアンドゴーもそれで、滑走路が見えなくなりました…)
最先端の撮影者が黄色い線の内側で撮れば後ろも黄色い線の内側で撮れるのに、ひとりが黄色い線をはみ出て、後ろも仕方なくはみ出る、そこらじゅうで見かける光景と一緒ですね(-_-;)
規制線を入間の様に”押しても動かせないようなもの”にすれば撮影環境も良くなりますし、安全上はその方が良いでしょう。まあ、同じようなことは多くの方が考えると思いますし、そうなっていないのは無理だからなんだと思いますね。残念なことです。
45分間、ほぼ、ぶっ通しで撮影していて腕が厳しくなって来る頃ですが、10時45分に(ようやく)航過機動がおわり。短い休憩で11時20分からブルーインパルスが始まります。
ブルーインパルスはメインの北会場を向いて飛行するので、いつもの入間とはかなり雰囲気の違う飛行です。去年は雲が厚くて曲芸飛行は中止されましたから、ほぼ初見です。
なんの演目かもわからないです…(;´д`)トホホ
通常の戦闘機はお腹を見せられてもなあ、と思ってしまいますが、ブルーはお腹も絵になりますね。
F-2の試験機にスモーク発生器(中国の珠海航空ショーで推力偏向J-10が使ったようなもの…何というかは知りませんが)でも付けて機動展示させれば最高だと思うんですけど無理なんですかね。どうせ何があっても実戦には使えない機体だろうし、派手だし、撮ってて楽しくなると思うんですけど。
フォーシップ・インバートの途中…?背後の雲が幻想的で素敵です。
フェニックスループ?半逆光といったところですがスモークがキラキラしていて(?)なかなか良いです。
デルタループでしょうか。気の利いたコメントが思いつきませんが、とにかく、ブルーインパルスまでで午前中の演目が終了です。
逆光のシーンも多く、カットは少ないものの総じて入間より好印象です。空もこの通り素晴らしい青色で現像後の写真も今回の方が良い感じに仕上がった気がします。
冒頭で入間は体感で混んでいたと書きましたが、(実際は来場者は昨年より減少していたのですが…)今年の岐阜や昨年より多くの方が来られて14万人、南会場も昨年より密度が高い気がしました。
岐阜では午前中のブルーインパルスが終われば大勢の方が帰宅or北会場に移動し、そして撮影より地上展示や物販がメインの北会場ではより多くのライト層がブルーインパルスを見たら帰るでしょうから、プログラムの順番としてはこれが正解なんだろうなと思います。入間の、最後の演目にブルーインパルスは本当にどうかと思います。
と、書いたものの、もし入間のブルーインパルスが午前中なら早朝の待機列はより長くなって滑走際を撮るのが厳しくなってそれはそれで文句を書いてそうです…難儀なものです…
昼休憩は1時間半ありますが、軽く写真整理しておにぎりを頬張って、トイレに行って戻って残り40分くらい。秋の陽気にかられてお昼寝…💤気持ちいいですね。
午後の部は岐阜基地名物の異機種の編隊飛行。残念ながら午後から雲量は多め、それにレンズも重たいので150-600S一本だけですから編隊飛行そのものはほぼ捨てた形になります。
昨年はドン曇りでしたが、背後に雲は出ているものの大満足のシチュエーション。独特な塗装相まって、入間で見飽きたなあと思っていたC-1とは別物。
大型の機体が派手な機動を見せてくれるのもC-1特有のもの(と、自衛隊は言いますがA400Mとか他にも派手な機動できる輸送機あると思うんですよね…ごにょごにょ…)
岐阜基地といえば編隊飛行とこの試作機だろうということで、アイキャッチ画像はこちらにしました。
C-1離陸後、それぞれの機種別に編隊を組んで滑走路上を低空で通過後、南会場上空で左右に分かれます。
かなりの速度で通過したので冷や汗がでましたが、ディスプレイを確認するとこの一枚だけ唯一、2機のファントムを綺麗に抑えれました。
これ。撮れて本当に良かったです。もう最高です。ファントムの背中、最高です。(語彙力喪失)
こちらもバリピンで最高。ここまで来て欲を言えば背後にちょっとだけ雲欲しかったですけど、ここまで解像したら最高だからどうでもいいやというお気持ち。
F-15はそこまで好みの機種では無いですが、これだけバリピンだと最高。
どういう風の吹きまわしか、航空祭の最後はレンズの調子がすこぶる良くて、このF-15は150-600S使った2年間で最高の出来栄え。取り敢えずとても嬉しいお気持ち。
編隊飛行はこの後も暫く続きましたが、最後の3枚で大満足したので、混雑を避ける為にも一足早く帰宅を開始しました。
昨年の北門の混雑に懲りたので、今年は正門から出ました。三柿野や六軒では混雑しているだろうと、頑張って二十軒駅へ歩くつもりでしたが、市役所前駅の改札が規制されていなかったのでそこから乗車することに。既に満員の電車がタイミングよく来まして、無理矢理乗り込んで早々に岐阜に戻ることが出来ました。(ドア前でここはもう入れないとか事を言われた気がしましたが無視して乗車…ここは心を鬼にするところです…)
新幹線も考えましたが2時間程で高槻まで戻れるなら別に新快速で良いかと無駄に課金することなく帰宅できました。(ノ∀`*)ノヨカッタ
といったところで、2018年岐阜基地航空祭でした。次回は欧州遠征に戻ってモスクワ編を公開したいなと考えています。
ではでは。