シベリア鉄道・欧州遠征4 モスクワ

長い時間をかけて、ようやく第099列車のエントリーを投稿することが出来ました。今後も相変わらずのマイペースで投稿して行こうと思います。

この旅行の計画を始めたのは2017年の夏過ぎで、当時、管理人も同行者も某MOTPS戦車オンラインゲームに熱中していました(とても下手くそでした。Skypeしながら色々お話するのが楽しかったです)。

ですから、ロシア行きが決まったとなると、かの有名なクビンカ戦車博物館を訪れたいと思うのは自然な流れでした。流石は戦勝国なのか、古い技術に敬意を払う国民性なのか、モスクワには戦車を見れる博物館は幾つかあり、旅行前に考えていた訪問先のメモには7箇所ほど、その類の博物館をリストアップしていました。

また、管理人としては戦車と同じくらい、「セブンシスターズ」と呼ばれるスターリン様式による7つの超高層建築をお目にかかりたいと思っていましたし、撮り鉄としてはロシア国鉄の撮影地を訪れたいとも思っていましたが、最終的にモスクワでは以下の様な行程となりました。

[1日目](到着日)
赤の広場散策、国鉄線撮影
[2日目]
クビンカ戦車博物館訪問、モスクワ市内散策
[3日目]
モニノ空軍博物館訪問、国鉄線撮影
[4日目]
セブンシスターズ巡り、トラム撮影

ブログの構成はこれも悩ましいものでしたが、クビンカやモニノをそれぞれ別エントリーにしているといつまで経っても完結しないのは自明ですから、モスクワ4日分の街歩きした分をまとめて、この投稿にしたいと思います。

モスクワ1日目(到着日)

ヤロスラフスキー駅からホテルへ白タクに乗る気でいましたが、駅前にタクシーを呼んで容易に見つけられそうな場所がないので取り敢えず歩いて駅から離れることにしました。

駅前に今回見ておきたいスターリン建築のひとつ、ホテル・レニングラードが立っていたので荷物も邪魔でしたが取り敢えずカメラを取り出して写真を撮っておきました。モスクワには3日半もいるのだからまた戻ってこれるだろうと思ったのが大間違い、そんな暇はありませんでした。写真撮っておいて正解。

結局、タクシーには乗らずに歩いてホテルへ。ホテルは市の北部、地下鉄スレテンスキーブリヴァル駅近くのHotel Orange on Sretensky Boulevardというとこを予約。ただし乗り換えや勝手の良さから地下鉄ルビャンカ駅から歩くことの方が多かったです。

シベリア鉄道の中でスマートフォンを盗まれたので取り敢えずグム百貨店に行けば携帯キャリアのショップくらいあるだろと赤の広場へ。

有名な赤の広場ですが、門がある入口らしい入口はここだけ。

グム百貨店外観。

ロシアのキャリアというとMTCやBeeline辺りが大手です。が、グム百貨店にはAppleやSony, Samsungのショップこそあれど、ロシアンキャリアのショップが見当たらず、残念。

香港などでブランド物を買い漁ったりウィンドウショッピングを楽しむ人種は楽しいかもしれません。管理人は楽しくなかったです。

なんだか慌ただしくて同行者には申し訳なかったですがグム百貨店を出て(かなり歩いて)適当なBeelineのショップへ。もはやどう歩いたのか覚えてないです。安ければなんでもいいやとHuaweiのY5 Primeという機種(1万3千円)を選びましたがこれは失敗でした。死ぬほど遅い。まあ、旅の終わりまで動いてくれたので文句なしです。いまも手元にあります。

携帯ショップの近くにあった喫茶店でスマートフォンを設定して同行者と連絡が取れる状態にして再び赤の広場へ。

しかし残念ながら、ちょうど管理人がモスクワに滞在した期間、(恐らく)スパスカヤ塔音楽祭とバッティングしたので赤の広場は閉鎖されていて、聖ワシリイ大聖堂も近くからしか撮れず残念でした。

最後まで入ることのなかった歴史博物館。

下の方に並んでいる三角形の屋根は土産物屋です。音楽祭があるからここにオープンしているようでした。基本的に撮りたい写真が撮れればそれが土産代わりになると思っている人間なので基本はスルーですが、学友(春の東北旅行の土産で毛沢東がプリントされたマグカップを渡した方です…)に面白いロシア土産を楽しみにしていると言われていましたので

こういったものを(^_^;)プーチン大統領、エリツィン、ゴルバチョフ、スターリン、レーニン…友人にお土産を選ぶのなかなか楽しい経験でした。

この時点で邪魔な荷物が既に発生していたので郵便制度が信用できるフィンランドから一部の荷物を先に日本に送ろうと決めていたのでマトリョーシカをここで買っても大丈夫だなという判断もありました。

グム百貨店の脇に追いやられている感じがありますが、カザン聖堂というものです。

同じくカザン聖堂と呼ばれるものがサンクトペテルブルクにもあり、それは実に素晴らしかったのでこれは大したこと無いです。

赤の広場といえば、こういった場所があります。そうです、インターネットでプーチン大統領の話題になると目にする、大統領が傘を使わずに雨の中献花していたのがこの、無名戦士の墓です。

写真では見えませんが炎の手前側には”Имя твоё неизвестно, подвиг твой бессмертен”と書かれています。これは訳すると
Your name is unknown, your deed is immortal、貴方の名前は知られていない、(しかし)貴方の偉業は不滅である、といった意味合いになります。

帰国後に調べるまで知らなかったのですが、このモスクワの無名戦士の墓の墓は大祖国戦争直後からここにあったわけでは無いようです。初めの無名戦士の墓は1941年、モスクワ北西部ゼレノグラード近郊の集団墓地にありました。大祖国戦争25周年を記念して1966年にここ、クレムリンの壁に無名戦士の墓は移設されたようです。

アレクサンドロフスキー公園は赤の広場北西部に、クレムリンの壁沿いに広がっています。

立地的にも日本でいうところの新宿御苑のような雰囲気と説明すれば伝わりやすいでしょうか。観光客もいますが、普通に市民の憩いの場になっていて、こういうところが好きです。

この後、特に予定なかったので同行者と別れてロシア国鉄の撮影地へ。

日没後ホテルの近く、地下鉄ルビャンカ駅に戻ってきました。

夕食は地下鉄ルビャンカ駅とホテルの間にある”Кулинарная лавка братьев Караваевых”というお洒落な感じのスタローバヤに度々お世話になりました。カラバエブ兄弟のキッチン、といった感じの名前です。

単に店がガラス張りで開放的で入りやすそうだったから入ったら美味しかったという訳です。入口の脇で整理券を取って、呼ばれたら適当に指さして頼むだけです。店員はなんとなく英語が通じました。

ロシアの物価で激安とはいきませんが、サイゼリヤくらいの値段で手軽でした。会計は慌ただしいので現金を探すまでもなく素直にカード払いです。ロシアはクレジットカード社会ですし、VISAも使えます。海外なのでICチップ読み取りと暗証番号の打ち込みなので一応安心ですし、なにより面倒な現金を扱わなくてよいのでとても便利です。

ホテルからの眺め。

モスクワのホテルは(モスクワどころかヨーロッパ全体的に)部屋数が需要に追い付いていないと言いますが、調べていてまあ予算次第だよなあと至極当然な感想です。モスクワにしても今回訪問した他の国にしても、中国のチェーンのビジネスホテルとかああいう感じのが一切ないのはかなり厳しいです。というか、チェーンのビジネスホテルが安くて綺麗なのは(少なくとも今の)中国限定というのが正解でしょうか。

といったところで、モスクワ、1日目おわり。

モスクワ2日目

モスクワ2日目は朝から近郊電車、エレクトリーチカに乗ってクビンカ戦車博物館へ向かいました。冒頭でも軽く触れましたが、個々の博物館について記事を書いていると一向に完結しないのは明らかなので、一旦はスルーします。

兎も角、クビンカ戦車博物館を出発して16時半には出発点のベラルースキー駅に到着。日没までどうするかいろいろと調べていると、ソビエト連邦運輸機関建設省庁舎が午後順光で撮影できそうだったのでそちらに向かうことは決定。

さて、こちらは5号線コムソモーリスカヤ(Комсомольская)駅。美しい装飾が有名な駅のひとつです。

モスクワ地下鉄の(幾つかの)駅構内の美しさは観光ガイド等でも取り上げられています。モスクワ地下鉄は移動手段としては文句なしに使い勝手は良いものの、乗り換えが不便で面倒くさいので綺麗だと言われる駅全てを見て回るのは一苦労するかと思います。

ソビエト連邦運輸機関建設省庁舎。予想通り(というかアプリで太陽の向きを調べたので)順光です。現在のロシア連邦運輸機関建設省庁舎。

ちなみに、1号線クラースヌィエ・ヴァロータ(Садовая-Спасская)駅の出口は庁舎の右横にありました。

全景が入らないので道路を渡ってこちらのカット。

天気が良かったので嬉しいですし、凄いなあとは思いますが、そもそも目的がこれの写真を撮ることにあるのでそれ以上はありません。

道路を渡って、と書きましたが目の前の道路には横断歩道が無いので、少々遠回りです。乗り換えが不便な地下鉄と同じで、モスクワの道路も渡れれば楽なのに…という道路も多かった印象です。これが中国なら”人民横断”なのでしょうが、モスクワは車線数も車通りも多く、あまり見られない光景です。

いよいよ日が暮れてきましたがもう少し頑張ります。

時間も時間なので地下鉄1号線沿いで行けそうなところ、ということでクロポトキンスカヤ(Кропоткинская)駅へ移動し、救世主ハリストス大聖堂へ。

特に興味のある分野ではないですが有名建築物は一通り見ておこうという魂胆です。光線が良いなら尚更、見ておきたい感じです。

大聖堂の広場からモスクワの北西部方向を向いて撮りました。

空が綺麗なので広角で撮りたかったですが、電線やらが色々邪魔でこんな感じに。綺麗な風景を思うように撮れないと残念になります。

中央に見えているのは「文化人アパート」です。こちらもスターリン建築のセブンシスターズに数えられています。

地下鉄ルビャンカ駅を出た辺りで日没でした。なかなか綺麗です。

昨日と同じスタローバヤで夕食を食べて、モスクワ2日目おわり。

尚、モスクワ3日目はモニタ空軍博物館を訪問後、国鉄の撮影へ向かってそのまま日没。市内歩きはしてません。

モスクワ4日目

モスクワ4日目は朝からYandex Taxiで白タクを呼んでモスクワ大学へ。市内からは少し遠いです。

余りの悪天候で映えなかったので白黒で現像してみました。恐らくセブンシスターズの中で一番大きいんじゃないかと思いますが、10mmの広角レンズでも左右が入りきらない規模です。

ところで、白タクは激安だしすぐに来てくれるし、快適です。ロシアに行くならYandex Taxiのアプリは入れておくべきです。

モスクワ大学からトロリーバスに乗ってキエフスカヤ方面に移動して、次の目的地はウクライナホテル。現在はラディソンホテルモスクワになっています。

ホテルの目の前にちょっとした公園というか緑地があるのでそこから撮れますが、今思うとモスクワ川の対岸からの方が映えたかもしれません。

しかしこれ、国旗の並びが凄いですね。しかも中央寄りに欧州旗って…

ウクライナホテルの向かいにベールイ・ドーム(Белый дом)と呼ばれる大きめのビルが建っています。1993年のモスクワ騒乱事件で砲撃されたという事でなんとなく見ておきたかった建物です。

CC 表示 3.0, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1358097

日本語ではベールイ・ドームを「白い建物」という意味だとしてというなんだかよく分からないことになっていますが正面に書かれたДом Правительства Российской Федерации(英訳:The House of the Russian Federation)の通りロシア政府の主要な庁舎であると同時にロシアの首相の勤務先であるとされています。英語版のWikipediaにはRussian White Houseと書かれていますが、こちらの方が意味が分かりやすいですね。

文化人アパート。

ここでちょうど12時半。歩いたし疲れた頃なので昼食へ。同行者はなぜかモスクワに来てまで丸亀製麺に行くというのでここから別行動。

(スマートフォンの適当な写真で恐縮ですが…)右側の白と黒のポットがボルシチの器で、牛の模様になるんですが、My-Myというチェーンの洒落たスタローバヤのお店です。

幸いロシア語は発音が多少適当でも通じるようで(?)、前に並んでいたロシア人に倣ってボルシチと言えば温かいものが出て来ました。

レジでは会計係のおばちゃんに財布を奪われて(苦笑)小銭を使ってもらえました。

シベリア鉄道の記事で書いたかもしれませんが、食堂車のボルシチが一番美味しかったですが、ここのボルシチも素朴な味でした。ケバブも焼き立てで美味しかったです。

こちらは現在のロシア外務省庁舎(?)紛らわしくて書いてても良く分からないんですが、ソ連時代は外務省庁舎ではなくソビエト連邦運輸建設国家委員会庁舎でした?

一応、それぞれの建築物の順光時間に沿うように移動しているので、ここで午後順光になる芸術家アパートまで時間がありましたから赤の広場の辺りに向かって暇つぶし。

途中でモスクワ音楽院の方に行ったら窓から楽器の音が聞こえてきて文化的だなあと思いました(苦笑)。もっとも、天気も優れず大した写真は無し。17時前になって一応順光だということで芸術家アパートへ。

到着後しばらくは曇っていて今日は全滅かあと思ってたら最後の最後で晴れました。ありがとう、芸術家アパート。

最後の最後に晴れて本当に良かったです。このために順光時間になるように来たんだ、って感じです。途中から白人のカメラを持った方もやってきてパシャパシャしてました。私が70-200/2.8、白人の方が70-200/4で撮影地でもないのにLレンズが2本、なかなか面白い光景でした。

ソヴィエトの鎌と槌のマークをドアップにしたのを載せようと思ったんですけど、よく見たら左側の女性は胸丸出しで却下(~_~;)

Exifを見るとここで50分程撮影していて、一通り撮った後は国鉄線の撮影(2回とも曇り)に賭けてみるかしばらく悩みましたが、結局、近くのモスクワ市電を撮影でお茶を濁しました。日没後、同行者と合流して食事と、ホテルに預けた荷物回収、駅に向かって寝台列車に乗車しましたがこの辺りはまた後日。

ノートパソコンのキーボードが壊れて家電量販店にキーボードを買いに行く途中に一枚…

といったところで、モスクワの街歩きでした。取り敢えず、セブンシスターズをすべて見れたので個人的にはそれで満足かなあといったところです。

安物スマホで乗り切るしかなかったので地図アプリの動きもストレスフルで思い通りに動けなかったところは多分にありますが、そもそも地下鉄網はあるのに乗り換えが劣悪で便利に使えるとは言い難かったり、バスも渋滞だらけ。書いた記事を読んでいて、淡々としてるなと思いますが、現地でもかなり淡々としていたかなあと、旅行から戻って4か月程、そう思います。もっとも、元々街歩きが苦手なのはわかりきっていたのでこんなもんだと割り切っています。面白い発見とか無いです…

記事のアイキャッチ画像用にコラージュを作ったからかなり「らしい」のでたぶん旅行の写真なんて大量に撮った中から使えるものが幾つか、そういうもんじゃないかと思います。いえ、思わないとやってらんないです(;´д`)

といったところでモスクワ街歩き編、おわり。


One Reply to “シベリア鉄道・欧州遠征4 モスクワ”

  1. […] サンクトペテルブルに出発する当日、スターリン建築巡り(この投稿の4日目)とトラムの撮影夕方まで時間を過ごし、ホテルに預けた荷物を回収して夜のモスクワ・レニングラーツキー […]

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