昨年に引き続き今年も海外遠征1か月で、往復の航空券も買ったし、ホテルもぼちぼち予約し始めています。半年後にはもう海外ですからね、早いしあっという間です。
ブログでは一切触れていないですが、実は昨年から楽器を習い始めていて、楽しいです。その楽器を1か月放置して旅行ってどうなのかなあと思わんでもないですが、1か月も海外に出れるのは学生の間だけです。
そんなこと言ったら楽器だって毎日触れられるのは学生の間だけって気もしてますが、まあ部活じゃないし、そんな心配するには遅い（i.e.義務教育中に楽器を手にしなかったツケ）って感じがあります。
思うところは色々あって、唐突に習い始めた理由も一筋縄じゃない気がします。それは気が向いたら書くかなあ…まあ、取り敢えず今回は韓国遠”中編”です。
上海フェリーの蘇州号では下船前に日本の税関だか検疫の係員が乗り込んできて体温検査みたいなことをされて下船に時間が掛かったので、関釜フェリーは8時下船開始ですが実際に降りれるのは何時になるのかなあと思っていましたが、釜山ではそのまま下船できるらしい。
出口の脇に形成された待機列の先頭を陣取ってさっさと下船。パスポートコントロールはどうも係員が機械の操作を間違えた感じで指紋の登録に手間取ったものの、早々にターミナルを出て釜山駅へ向かいました。
フェリーターミナルから駅は見えているので適当に地上から歩いて行ったら連絡通路が未完成で冷や汗をかきましたが、地元民についていって使われているようには見えなかったエレベーターでコンコースへ…
自動券売機は外国のクレジットカード非対応なので窓口で購入します。釜山で英語が通じない訳もなかろうとメモも持たずに行きましたが普通に買えました。予定より一本早い、8時40分のKTX 116号に乗ってテジョンへ向かいます。
ちなみに、この編成は若い編成でアルストム製でした。TGVは昨年フランスでTGV Duplexの1階席に乗っていて、天井が低くてキャリーバッグが上の棚に置けないし、足元は狭いし、20両編成の二階建てが時速315kmは感動したものの居住性には閉口しましたが、この元祖スタイルだと低床（だと思う）で天井は高いし、居住が最高でした。
ユーロスターのClass 373形（一応、TVGの派生形）も実は乗ったことがありますが、その時は進行方向反対の座席で、しかも横が壁で景色どころではなかったんですが、これは窓割もあっていて、普通に快適。やればできるじゃん、という上から目線な感想なんですが、高速列車なんだから居住も当然に欲しいですよね。
テジョン
2時間くらい乗ってテジョンに到着。コインロッカーは2階コンコースのホーム折口の出入口の脇にあります。長辺が50センチくらいのボストンバッグが余裕で入るサイズで2000₩。安いです。
韓国は交通系ICカードとしてT-moneyというものが普及しています。ソウル市が始めたものですが、多くの都市で使えます。撮影地まで路線バスに乗るので、どこで売ってるかなあと思いましたが、駅前にセブンイレブンがあったので、そこで買いました。デポジットが2500₩で、取り敢えず10000₩チャージしておきました。
駅前の繁華街のバス停から路線バス50分程揺られて国道に設けられたバス停で下車。
バス停から撮影地までおよそ徒歩30分程度でしょうか。
撮影するのはKORAIL 湖南線の鶏龍駅～黒石里駅のストレート。テジョン方面の上り列車が被写体になります。
撮影地到着直後にムグンファ号が来て、信号機器が入ってしまいました。機関車は他の写真を見ても後方のパンタグラフしか使ってないみたいなので、串パン回避は楽。両方上げてたら串～って感じです(~_~;)
管理人が撮影地情報に疎く、いつも撮影地探しに苦労しているので、撮影地情報は基本的にGoogle Mapにプロットして公開している当ブログですが、今回は日本的な感覚だと完全にNG立ち位置だし、そもそもググって出てくる撮影地では無いので取り敢えず公開はしないでおきます。
もっとも、ググって出てこないというのは語弊があって、調べれば緯度経度まで分かりますが、公開を意図されている情報なのかは分からないです。 まあ、鶏龍駅～黒石里駅間で午後順光のストレートなんて一か所しか無いです。
日本的な感覚だと、ムグンファ号やセマウル号は特急列車という種別の「愛称」に過ぎないと思いますが、韓国ではムグンファ号やセマウル号といった名が種別です。同様に「ヌリロ号」というのも列車種別な訳です。
じゃあどういう種別なのかというと、そもそもKORAILでは（湖南線では）客扱いする駅が少ないのでKTX以外は正直、どれに乗っても大差ないような…（気がします）セマウル号が快速急行ならムグンファ号は急行、ヌリロ号は準急といった具合でしょうか。適当なこと書くなと怒られそう。
ヌリロ号に使用されている200000系電車はどう見てもJR西日本683系のリニューアル塗装なんですが、日立が受注して車体構造も日立式らしい。
ITX-セマウルという種別名。不思議な感じがします。
ヌリロ号と違って裾の絞りもスッキリしていて、塗装もスマート。日本では見かけない雰囲気があります。ここで初めて目にしたときは運転台のガラスどうにかならなかったのかなあと思いましたが、じゃあどうしたら（個人的に）好みになるのかなあと思ってもアイデアは浮かびません。デザイナーって凄いんだなあと…(^_^;)
時刻表ではこの後にKTX-山川（車両はKTX-II）とムグンファ号がもう一回撮れる筈だったのですが、どうも下り列車に通報されたらしく（唯一、警笛を鳴らされたので）KORAIL保線員登場。若い係員と高齢な係員のコンビで、幸いに？若い方が英語話せました。
This place is dangerous, and taking picture is illegal!
ということで「アイ ドント シンク ソウ」というふざけた返事をしたのですが、撤収止む無しという雰囲気。しぶしぶ、来た道を戻り始めたのですが保線員はさっさと自動車去っていきました。ここまで来て、寒い中（氷点下3℃くらい、風が強いので体感はもっと寒い）待って、次を撮らない選択は無いです。
さて、待つこと2時間、KORAIL保線員に追い払われて30分、本遠征の最大のお目当てを無事に撮影。感無量です。
TGV Réseauをベースにしつつ、本家を凌ぐ圧倒的な20連KTXを順光のストレートで。素晴らしいです。
時刻はまだ14時半なので時間的には余裕ですし、これが国内の遠征ならもうあと一時間くらい撮影地で粘って、貨物列車でも来ないなと待つところで、実際にそのつもりでしたが再び保線員に来られても困るのでさっさと撤収します。
奥の険しい山がなかなか風光明媚な場所で、左側に少し見えている築堤が線路です。
九割五分くらい考え過ぎだと思うんですが、（写真を撮ったときは既に通り過ぎていますが）路肩に白いSUVが停まっていて、管理人が追い越す>SUVが追い越して少し先に路駐> 管理人が追い越す>SUVが追い越して少し先で路駐ってのがありまして、めっちゃ怖かったです。ナンバープレート見ておけって話なんですけどそこまで気が回らずに…
まあ無事にバス停まで戻ってきたと思ったら、バスに通り過ぎられて冷や汗でした。どうも、バス停の脇に立つだけでなくて腕を振るとかアピールも必要らしい。
1時間くらいしてテジョンに戻ってきました。奥のビルはKORAILの本社なのかなと思います。
韓国はキリスト教が浸透しているんですが、駅前でそういう感じの説教や炊き出しをしていて、へぇ、と思いました。
韓国で5番目の都市とは思えない駅前です。凄く、ごちゃごちゃしています。
歩道に出ている屋台で売ってる鯛焼きが凄く気になったんですが、中身が餡子なのか自信が無かったのと流石に衛生面が心配なのでパス。
撮影地から戻ってきたバスはこの道路を少し奥に行ったところに停留所があるのですが、近くに古本屋がありまして、店頭に航空ファン的な雑誌が並んでいたので意を決して入ってみて、グーグル翻訳で鉄道雑誌ありますかと見せたら「無い」そうです。
折角なので駅前を散策しようと思いましたが、どう考えても寒そうだったのでタクシーでホテルへ。駅から少し離れた位置にある複合バスターミナルの近くの宿にしました。
Dubai Motelというホテルです。テジョンの繁華街でその名前は無いだろって感じです…ちなみになんですが、フロントは係員の顔が見えないようになっていて、これはラブホ的なのを引いちゃったかなあと思ったんですが中は普通でした。
オンドル文化なのか知りませんが、床暖が付いていたのか感動モンです。ベッドにはヒーターも入っていてこれは暑かったです。以前、家族旅行で中国の九寨溝に行った時はなぜかベッドが湿ってるし、ヒーターは温まらないし大変そうでした。
夕食は複合バスターミナルの中の適当な店でビビンバにしました。
韓国語は全く分からないので、ビビンバらしいメニューと写真を出している店の目星をつけて、グーグル翻訳でビビンバという文字列が 비빔밥であることを確認してから適当に頼む雑な感じです。70000₩、感動的な安さでは無いですが、普通かな。
ビビンバ自体はとても美味しかったです。沢庵は微妙な感じなんですが、横のが「辛いキムチ」と隣の皿は「めちゃめちゃ辛いキムチ」です(笑)
翌日はソウルに移動するものの、別に電車を予約しているわけでは無いので適当です。やることも無いので早めに就寝でした。
本当は前後編だけで完結の予定でしたが、さっさと更新したいなあって感じでしたので分割。中編でした。ではでは。
