グリーンマックス No.1002T 小田急1000形キットの完成

3月も半分を過ぎてしまいました。早いなあって感じです。上旬は頑張って欧州遠征のブログを更新しようと頑張っていましたが、どうにも続きません。書きたいときに月1本くらいの頻度にしかならないらしい。

今回はかなり趣向を変えて、久々に鉄道模型のお話です。今でもたまに触っているので、なんとなくそういう気分です。

2017年の10月にヤフオクでキットを落札したものです。No.1002Tの4両セットとNo.1002Mの2両増結の6両で、このブログを同じような遅さで作業を進めていました。 一応、昨年の夏くらいには一通り完成していたような気がしますが、完成後放置しすぎていつ現在の形になったのか忘れました。これ紹介です。

模型としてプロトタイプは無いですが、「未更新車」「ブランドマーク貼り付けの過渡期」という設定にしました。

ただ、基本的には沿線で育った人間として1000形のイメージに合致するものが出来上がればそれで満足だったので作りやすさ優先だったり、適当です。

1000形のキット最大の難点は左右の運転台ガラス・行先表示器のガラス・貫通扉のガラスが一体成型されている点でしょう。無加工で取り付けるとそれぞれ奥まった位置に取り付いてしまいますので、それぞれのパーツを切り離して車体とガラスがツライチになるように取り付けました。

ライトは後述しますが、点灯式。ライトの点灯化にあたってどうすれば実物に似るのかなあと思いましたが、枠を車体側に残してライト部のみ穴をあけて、奥に見えるライトユニットのレンズ以外を車体のアルミ色に塗ってやるとイメージする1000形の顔にかなり近くなったかなと思います。

キットにはエッジングの手摺が付属しますが、綺麗に接着できるとは思えないので今のところ保留です。古いキットですが造形は優れていて十分、1000形顔です。

小田急の床下機器は黒系ですが、グレーのスカートに黒のカプラーは悪目立ちしそうだったのでグレーのTOMIX JC25を選びました。

運転台横のブランドマーク、側面ブランドマーク(白)と正面のブランドマーク(青)はネットでデカール作成代行に依頼しました。企

鉄道模型ならインレタが定番ですが、管理人はデカール派です。位置決めは楽だし、一発勝負でないのが良いです。

もっとも、キットに入っていた側面OERロゴや車番はデカールで、こちらは劣化していて多少の苦労がありました。鉄道模型は長期保存される場合が多いですから、状態次第では容易に劣化するデカールは考え物なんでしょうか…でもステッカーもインレタも劣化するけどなあ。

キットは点灯対応では無いので、台車の集電から工夫が必要。方法は色々あると思いますが、トミックスの旧集電方式を参考にしています。集電シューとスプリングはTOMIXのLSEに付属していたものを活用(動力車の都合で室内灯を付けることは絶対にないので…)。また、FS台車の車輪は非集電対応ですので、手持ちの集電対応車輪に交換しました。

シューからスプリングを架しているので床板側はTOMIXと同じようにただの金属板で構いませんが、安定性を考えてGMの集電板を使用。

上手い具合にウェイトを嵌める凹み部分に入ります。スプリングと集電板双方で追従するので適当な工作精度でも安定した集電で、車体も水平に保たれます。

ライトユニットはGM No.6511 ライトユニットKを小加工のうえ使用しています。ネットだと入手難ですが、たまたま大阪日本橋のポポンデッタで見つけました。

ケーシングから出っ張ったライト、屋根側に設けた引っかかりとライトユニット本体の集電バネで支えられ、接着剤を用いていないので取り外し可。取り外しの為の余裕があるので片方のライトが中心からズレてしまうとか、バネに負担がかかるので基盤が壊れそうとか、改良の余地はありそう。

パンタグラフはGM純正のNo.5809 PT71Cを使用。パンタグラフも塗装すればいいのでしょうけど、パンタグラフまで塗り始めると完成品も塗らないと統一感が出なさそうで、じゃあ塗らない方が精神衛生上良いかなと思っています。

ドア枠の質感の異なる部分はPebeoのペイントマーカーを使用。だいぶ前ですけど、ツイッターで紹介ツイートが確かバズっていてすぐに買って放置していたものです…この手の塗料の常としてクリアコート耐性は無いので最後に塗りました。

最初は枠を残して車体とドアの内側のみをちまちまマスキングしてMr.カラースーパーメタリック メッキシルバーNEXTを吹いたところ微妙だったので諦めてペイントマーカーを使った次第です。相鉄のアルミ車両みたいに広範囲で質感が違うならエアブラシで塗るのも良いのかもですが、ドア枠くらいなら手間を考えてもマーカー系が便利かもしれない、と思いました。

弱冷房車の4号車はドア上に弱冷房インレタを転写。号車・優先席マークと共にジオマトリックスの「A1-001 小田急電鉄:各種ステッカー」(商品名はステッカーですが、中身はインレタです)を使用しました。

キット付属のグリーンマックスのシールS-1002/1045は薄くて密着も良く、使い勝手良いのですなお、現行の6282【小田急1000形対応 行先表示ステッカー①】も一応買ってみましたが、厚くて密着性に乏しく、イマイチでした。

クーラーのメッシュ部分は実車でも黒く目立つ箇所です。キット付属のクーラーは堀りが浅く、墨入れは無理そうでしたので、全体を黒に塗装後、細く切ったマスキングテープを張り付けて明灰色を吹き付けました。

作成時の資料として月刊「とれいん」2015年5月号425号を用いました。4連、6連、10連それぞれの側面写真や床下機器の配置図が掲載されていてとても有用な資料でした。それによると6連編成の号車や優先席マークは新宿方(パンタグラフが設置されていない方)に付いているのでその通り貼りましたが、これも良く分らなくて、そうではない(パンタグラフ側に設置されている)編成もあるみたいなんですよね…

未更新車ということで作るのであれば、優先席シールはキット付属の白ベースのものが最適なのでしょうが、イメージにある優先席シールは現行のそれだったので、あじさい亭Yahoo!店から「新優先席共通標記ステッカー(丹沢篇)」を購入。気に入っています。

(2023年3月追記・訂正)

優先席の位置は2009年頃が変更の過渡期だそうです。

後日、4連側は組み立て済みの品を手に入れて加工しました。その際は「とれいん」誌の資料にしたがってパンタグラフ側に優先席インレタを貼りました。ただし、改めて紙面を見ると4連と6連の側面写真は同時に撮影されたものではないため、過渡期であってもこのように設置位置が4連側と6連側で異なる編成が併結していたのかは、知識不足により謎です。

当初組立時、現行の青ベースの新優先席シールを貼っていましたが、これは6282【小田急1000形対応 行先表示ステッカー①】に含まれている白ベースの旧優先席シールへ張り替えました。

また、当初の記事内容に誤りがありました。付属のシールに含まれているのは2002年頃以前のシルバーシートです。白下地の優先席シールは含まれていません。

白下地の優先席シールは、先に述べたジオマトリックスの「A1-001 小田急電鉄:各種ステッカー」に含まれていますが、恐らく現在は販売されておらず、他社のインレタも見当たりません。(くろま屋のインレタがある?入手性は不明です)

追記にあたりストックを捜索していたところ、女性専用車のシールはグリーンマックスの3000形3次車のステッカー(S-1058)に収録されているのを発見。やや縦横比が異なる(大きすぎる?)気がしますが、走らせたら分からないのでこれでOKということにします。


動力は5号車(M3、デハ1000-1240)に入っています。

買ったのがトータルキットなので動力も込みですが、付属しているのはいわゆる「文鎮動力」で見た目が悪いです。国電レベルなら文鎮動力でも許せるかなあってといった気もしますが、1000形で流石にそれはNGだなあと。

手元に数年前に購入して以来組みかけで放置していた環状線103系トータルキットがあったので、2モーター動力を拝借。ギア類は2モーター動力のもので、FS台車枠だけ文鎮動力由来です。中央のギアのサイズ違うので干渉する部分を削ったら穴が開きました。


【車両工作】GM小田急1000形製作(その1)【車両工作】GM小田急1000形製作(その6)

CCMC電気担当のブログ

作成に当たってはこちらの個人ブログが大いに参考になりました。塗装に関しても雰囲気がイメージ通りでしたので、こちらに倣って屋根→ニュートラルグレー、床板→ジャーマングレー、屋根上機器・スカート→明灰色としましたものです。

折角作ったのに、お蔵入りは惜しいなと思ってサッとですが写真を撮って、メモ程度といった感じです。記事を書いていて、女性専用車両のシールを貼ってないことに気づいたので、これから貼ります。全然完成じゃないなあ、って感じですが、モチベーション的にも完成です(?)


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