5月から新元号「令和」の時代が始まりました。近くのコンビニの店内放送で新元号は新しい生活云々と放送していますが、5月から新生活にはならんだろ…と思いました。全く意味不明です。
さて、関東では5月1日から鉄道各社で新元号の記念切符が発売され、どれも力を入れたデザインで良いなあと思っていましたが、関西の鉄道各社は(天皇が京都を離れたのを余程恨んでいるのか)記念切符の発売は無し(-_-)
そんな中ですが5月1日は嵐山を走る嵯峨野観光鉄道が日章旗を掲揚していたのを既に夜遅くなってから知って残念な思いをしたのですが、翌日の昼頃にツイッターを確認すると 2日になっても日章旗を掲揚しているらしく、久々に慌ただしくスクランブル発進した次第。
自宅を出発して1時間後くらいにはJR保津峡駅に到着。
京都から乗った列車は異様に混雑していて、こんな山陰線の列車になぜ観光客が多いのだろうと不思議に思ったものですが、嵯峨嵐山駅で下車して行ったので納得です。確かに、京都駅からではバスも嵐電も微妙な感じです。
到着したホームで待つこと10分程度、嵯峨野13号から撮影開始。
新緑の保津峡を行く色鮮やかなトロッコ列車とDE10のコントラストが良いです。客車がこの色ですから、ひょっとすると紅葉の時期より新緑の方が映えるんじゃないですか。
保津峡駅のホームからも様々構図で撮影できるとは思いますが、時間の都合もあるのでホームでの撮影は嵯峨野13号で留めて、俯瞰撮影地の上段へ移動します。
保津峡橋が駅前ロータリーから良く見えています。
日本では珍しいフィーレンディール橋というものらしい。
橋の先で道路は左右に分かれていますが、これを右へ。
急な坂とカーブを抜けて、左手の山肌に土砂崩れ防止のコンクリートが施工されてる辺りで右手に視界が開けます。35.024157, 135.640406辺りです。
俯瞰撮影なので後追い撮影でも特に気になりませんでしたが、やはりヘッドライトが点灯している姿は様になります。
府道50号線を嵐山方面に進んでトロッコ保津峡駅へ。
光線はどうにもならないですが、折角ですからHMと日章旗を近くで撮っておきたいですね。
撮影時は逆光だったので仕方がないですが、陰っていれば「緑のトンネル」的な感じで面白いかも、と思いました。
200mmでは少しばかり足らないですが、わざわざ150-600mmは持って来たくないなあ…
府道50号線をJR保津峡駅方面に戻ります。駅間は1km弱の道のりですが、
鵜飼隧道という短いトンネルの旧道が一応通れたり面白いです。野生の藤の花みたいなのもところどころ咲いていてこれも綺麗でした。
再び、府道からの俯瞰。直前まで曇っていたのですが、通過前に太陽が雲から顔を出して編成後部だけ日が当たりました。嵯峨野16号の時間だとDE10の位置は既に山影に入っているようです…
さて、撮影地を探していると、JR保津峡駅の真下の河原から撮ったと思われる構図があったのです。保津峡の左岸には過去に川下りの船を上流に戻すために使っていた通路が設けられていますが、どうも右岸から撮ったとしか思えない構図です。なにより、左岸の通路は到底、安全とは思えない状況です。
しかし調べるとゴムボートのラフティングがJR保津峡駅(の下)辺りの岸に到着するらしく、絶対に河原へアクセスできるはずです。普段のリアルラックの悪さを自認する管理人ですが、タイミングよくラフティングのゴムボートが下ってきたのでフティング集団がどこから府道に登ってくるのか観察することに。
ありました。保津峡橋の北側に小さな脇道が…
道は保津峡橋をくぐり、保津川と水尾川の合流する河原に達します。
道の終点は小さな広場になっていて、その先に水尾川が流れています。
写真だと大したことなく見えますが、足首程度の深さがあり、流れも急です。大股で越えられる川幅でもないので頑張って飛び越えましょう。機材の入ったカメラバッグと三脚を持ってなんとか、といった川幅です…
保津川の増水時は冠水する河原だとは思いますが、堆積物も少なく河原の移動は容易でした。JR保津峡駅の真下、35.023264, 135.639700の辺りに水面から高さがあり、川の中ほどに張り出している岩場がありましたので、ここで構えることにしました。
先ほどの嵯峨野16号の編成後部だけ日が当たっている写真は微妙でしたが、30分ほど経過してこの時間となると嵯峨野観光鉄道の線路は完全に山影に入って思惑通りと言いますか、良い感じになりそうです。
そして遠くから列車の音が聞こえてきて…
道なき道を歩いて、保津川の岩場に構えて、思い通りの一枚を。素晴らしい。
先ほどの小道を府道に戻って、文明のJR保津峡駅に帰還しました。
(直上が線路とはいえ)視界に入るほぼ全周を自然に囲まれている先ほどの撮影地がこのほぼ真下だとは俄かに信じ難い感じもします。
ちょうどよく来た列車に乗って、帰りは嵯峨嵐山駅で下車。
渡月橋を渡り、阪急嵐山駅へ。流石にGW期間中とあって混雑していましたが、それでも渡月橋の周辺は落ち着いた空気が流れている気がして好みです。
そういう訳で、令和最初の撮り鉄は令和HMと日章旗を掲揚した嵯峨野観光鉄道でした。新元号最初の撮り鉄にしては十分満足できる写真が撮れたかな、そう思います。
俯瞰撮影は新鮮でしたし、編成写真に縛られず自由に構図を考えられて面白そうです。連休中、悪天候が続いてげんなりしていましたが、新緑の中でリフレッシュも出来た、そんな撮影でした。
紅葉の時期も面白そうですが、光線的に厳しい線形ですし、本文にも書きましたがあの客車の色では映えるように撮るのは少なくとも自分には荷が重いかなとも思います。まあ、紅葉の時期は往々にして忙しいので来れるか分かりませんけど…
次回から再び欧州遠征の続きです。ではでは👋