シベリア鉄道・欧州遠征9 ムンスター戦車博物館へ

いよいよ7月になりました。今年の夏遠征の出発は8月7日、いよいよですが準備は全く不十分。この欧州遠征のブログを書いていて、もっと下調べしておけば良かったなあと常に感じていますが、反省は活かされるのでしょうか。

今回はフランクフルトからハンブルクに移動するついでに(?)ムンスター戦車博物館訪問、そんなお話です。

前回の記事で夕食を食べた後、ホテルに戻ると乗る予定だったICEが車両故障の為運休。いかにもヨーロッパ鉄道事情といった感じです。IC代走と書かれていましたが心配だったので(実際のところ、所要時間は同じで、没問題ではあるのですが…)一本早い列車で移動することにしました。

7時を少し過ぎたフランクフルト中央駅。朝から雑然としていて治安は悪い雰囲気。中央駅前なので、仕方ない。

乗車するICEの写真は撮り損ねています。7時58分発のICE 674号。中央ドイツに位置するフランクフルトから、北ドイツの都市ハノーファーまで2時間20分です。

朝食は駅の売店でオレンジジュースとフルーツカップ、クロワッサンサンドを買って車内で食べました。日本円に換算したら明らかに高過ぎなお値段だったとは思いますが、ここはヨーロッパだと割り切りが大事です。

ところで、この話は別の投稿でも書いたことがありますが、日本のサラリーマンは通勤時間が長くて非生産的だという話、あれはつくづく怪しいと思っています。フランクフルトでも、高頻度に列車が入っては出て行って、いかにも通勤中な風貌の客が多かったです…特にシェンゲン協定圏では越境通勤だってあるでしょうし、日本人の通勤が非生産的、それは違うと改めて思った次第。

10時17分にハノーファー中央駅に到着。

ハノーファー駅から私鉄に乗り換えますが、乗り換え時間が30分以上あったので何か面白いものないかなあと駅を出てみました。地図を見ても特に面白そうなものは無かったので駅前広場の銅像の写真を撮って直ぐにホームに戻りましたが…

ハノーファーからはErixxという私鉄の列車でゾルタウ(Soltau)という駅を経由して、この投稿のタイトルにもなっているムンスターへ向かいます。

気動車でした。欧州近郊車両特有の段差だらけの車内と、巨大トイレ(バリアフリー)の所為で人がすれ違うのも苦労する狭い通路です。キハE130輸出すれば売れるだろうに。

それはそうとムンスター駅です。列車が出発してしまえば一気に静けさの戻る田舎の駅なのに盛大に落書きされているのはご愛嬌。

駅周辺も、ムンスター戦車博物館までの道のりも静かな住宅街でした。

ヨーロッパの片田舎というとどうしても放牧地みたいなものをイメージしてしまいがちでしょうが、海外の料理番組に出て来そうな閑静な住宅地…みたいな…(通じない例え)

昼食くらい駅前でと思っていたのですが、これが駅前に何もない。幸いなことに、戦車博物館の目の前に外国人でも入りやすそうなレストランがありました。食事処への入りやすさ、これは重要です。

そういう訳で、ムンスター戦車博物館です。

当初の予定では、交通の事情でクビンカ戦車博物館に辿り着けなかったら代わりにムンスター戦車博物館に行こうというものでしたが、どうせ時間は許すのだからと来ることにしたのでした。

写真をダラダラ紹介するのもどうかと思うので、かいつまんで紹介。

入って直ぐのA7Vレプリカ。第一次大戦を模したシーナリーの中に配置されています。

このムンスター戦車博物館のA7Vは有名ですが、製造にドイツの名だたる企業が参加しているのは驚きました。主砲部分にラインメタル、照準器にツァイス、動力部にメルセデスベンツ、これは最高です。感動。

パンター戦車はクビンカ戦車博物館にもありました。クビンカ戦車博物館は全体的に撮影環境難アリでしたが、パンター戦車(やラインメタル、シュタールエミールなど一部ドイツ戦車)に関しては展示庫に余裕があり撮りやすかったですね。

4号G型。この博物館の車両はOVMがしっかり整備されていて模型作成の参考になりそうです。模型の参考といっても、特定個体を作るわけでは無いので「実物を見たことがあるけどこんな感じでした」というのが良いと思います。

先のパンター戦車もそうですが、かなりキツキツに押し込まれていて形式写真的に全体を入れるのは難しそうですね。

フンメル自走砲は良いですね。こちらは前期型なのでナスホルンとほぼ同一のシャーシです。

入口のある展示棟を抜けて、東側戦車が展示されている展示棟が広々としていて撮影環境も良好。かなり見どころだったなあと思います。ソ連の戦後戦車はなかなか素敵性能高いですからね。

無理しなくても車体と主砲が全部入る撮影スペース、素晴らしいですね。ソ連の戦後戦車は素敵だなあと思うだけで、別に詳しくは無いです。

ソ連戦車の中にレオパルドやプーマ装甲歩兵戦闘車が混じりつつ、展示棟の片隅にMBT-70…これは…悲しいですね😢

PzH2000も展示。大柄な車両ですが古そうな展示棟に押し込まれていてうーんって感じです。

メルカバMk1やUNの白塗装カイラー装甲地雷除去車辺りは珍しい気がします。ヘッツァー・4号駆逐戦車・ヤークトパンターが並んでいるのも面白いです。シュトルムティーガーに注目が行きがちですが、ブルムベアも見れます。あと、現地では判断に困りましたが、ティーガー戦車はとてもよくできたモックアップです。

わざわざ書くほどでもないですが、もう少し館内が整頓されていると良いかなあ。戦車と牽引砲、ハーフトラックが雑多に並んだメインの展示棟はやはり微妙だと思いました。そんな感じでした(雑!)

トートバッグとボールペン、ストラップを買うなどして博物館を後にしました。

ムンスター戦車博物館の最寄り駅Bahnhof Munster (Örtze)から東に進んで Uelzen駅へ(erx RB37)。ここでME(メトロノーム)という私鉄に乗り換えてハンブルクを目指しますが近隣で不発弾が見つかったので運休。

隣駅までは運転して、そこから代行バスが出るとか出ないとかいう話でしたが無事にハンブルクまで運転することになり一安心(ME RE3)。

メトロノームの客車はヨーロッパによくある二階建てタイプのものでした。

無事ハンブルクに到着し、ホテルへ。例によって駅チカ、Hotel Cityというところに泊まりました。

フランクフルトと同じく駅徒歩5分くらいの位置ですが、こちらは駅周辺に高級そうなレストランが並んでいるなど治安も良さげ…と思ったんですがホテルのある通りから一本奥に入ればアフリカ人街(?)みたいな感じで、まあ、そういう事です。広州の三元里が怖いなとか思ったことないのですが、欧州のこれは別種なんですよね…

夕食は Foursquareで検索して評価の高かった近くのカレー屋で。インドカレーなのかネパールなのか知りませんが、本格的な感じですよね。インドっぽい風貌の方々も多かったので、本場なんでしょう。

そういう訳で、欧州遠征9、8月22日分(21日目)でした。フランクフルトからハンブルクへ移動の合間にムンスター戦車博物館を訪問という行程でしたが、数日後には再び南下してストラスブール方面に向かうのはやはり無駄が多かったかもしれません。また、こちらの方面に保存蒸気が走っていたはずで、行っておけば良かったなあ。いろいろと思うところはありますが、これはこれで。


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