皆様、明けましておめでとうございます。
2022年は2月には人生初の冬の北海道、6月は四国への旅行、そして海外鉄復帰として、文化の日に前後してラトビアへ足を運びました。鉄道趣味を大いに楽しむことができたと感じます。
2023年の春には会社員生活も満2年となります。やはり学生から会社員になったこともあると思います。生活の中で色々と考えるところがあり、本年は鉄道趣味はいささか控え目に過ごしたいと思います。
前回更新時に紹介を忘れましたが、10月31日の夜はJēkabpilsの西側、Plavinasの【Jumiezis】というゲストハウスへ投宿しました。
客は私一人と、長期滞在しているという地元の男性です。部屋は清潔、共同の水回りも及第点でしたが、良く分からない他者とのコミュニケーションが多いのはどうもイマイチに思います。
2022年11月1日
天気予報から分かっていましたが、当日は典型的な欧州の冬の空模様です。
とはいえ狙う写真が長編成の貨物列車の編成写真ですから、天気はあまり関係ないので、予定通り沿線へ出発しました。
Daugavpils始発の817列車から撮影を始めました。場所はJēkabpils北部の線路が立体交差している先の踏切【56.547468, 25.821639】です。
リニューアル車のDR1ACは指定席が設置され、時刻表上で備考欄に”E”の文字が付けられ区別されます(diesel trains with numbered seats (additional charge 0,70 EUR))が、817列車は備考欄に記載が無かったため、未更新の6連のDR1を期待したのですが、残念でした。
※列車番号や通過時刻は2022年10月17日の時刻表による。
遠くに見えているのはリガ始発ダウガヴピルス行きの802列車ですが、見事に被られました。3両編成だったのが救いです。
このTE10貨物以外に、2M62UM牽引の貨物列車が10時頃に通過しましたが、いずれもリガ方面の列車でしたから、この長いストレートでダウガヴピルス方面の貨物列車を撮影することは叶いませんでした。
事前にRailgallery.ruから幾つかの撮影地候補を選んでいましたすが、なぜか(?)左右が防風林に囲まれてアクセス道路がないような場所ばかりにピンを立てていたので、現地でロケハンとしました。
A6道路と線路がおおむね並走、踏切もそれなりに設置され、ストリートビューまで見れるという好条件なのですが、現地に行ってみると標識が刺さっていたり、制御箱が邪魔であったり、という具合です。
幾つかの踏切を移動してまわり、Līvāniの南側に位置する踏切が好ましく思えたので、ここで車を止めました。
40分ほど待っていると、リガ方面へ向かうTE116貨物がやってきました。9時から約3時間、おおむね線路が視界に入る場所から離れていないのですが、ダウガヴピルス方面の列車どころか、10時頃以降、リガ方面の貨物列車も見ていません。
ここは日式鉄道ファンの伝統芸、追い掛けをしてカットを増やす他ありません。
Līvāniの駅で停車するかと思い、約8km離れた駅を挟んで北側の踏切【56.396877, 26.144496】へ急ぎましたが、目の前で逃しました。
改めてさらに北側へ10km離れた踏切【56.458325, 26.057986】へ急ぎます。
今度は迎撃成功。このままあと2発くらい追い掛け回してやろうと意気込んでいたのですが…そうなっていない理由は後ほど、別記事で紹介いたします。
Daugavpils
2ТЭ116-992撮影から4時間半ほど経過しています。90kmほど南下し、ダウガヴピルスへ向かいました。宿は【Guest House Arsenal】へ投宿。
既に日没後ですが、夕食の買い出しを兼ねてトラムを拝みに向かいました。
タトラは片運転台なので後部を好んで撮らないのですが、これは良いです。かなり気に入ったカットです。
リガ同様、ポール集電の珍しいタトラだと思います。てっきりリガの中古品だと思っていましたが、ドイツ北部の都市シュウェリーンから来たようです。
【Даугавпилс, трамвайный вагон № 071】
ロシア製の超低床車で〆です。KTM5や他のT3も動いていたのですが、Google Mapの出発案内(まったくアテにならない)と時刻表(まったくアテにならない)を眺めているうちに撮り逃しているうちに、さすがに露出不足で時間切れです。
フィンランド生まれのHesburgerでテイクアウトして、宿へ戻りました。
2022年11月2日
翌日、ひどい天気です。
ソビエト団地を目にして、本当にロシアの良く分からん都市に来た気分になりました。
トラムをお洒落に撮影するスキルが無いので、昨晩と同じ場所に来ました。これまた昨晩となんだか似たよう車両ですが、導入都市という点では71-911Eより珍しいでしょうね。
珍しいものならコレクションする、日式鉄道ファンです。
昨晩、撮り逃したTatra T3を手堅くストレートで撮影となりました。
自動車のフレームインが気になる構図になりますが、上手く決まると街の風景も入った良い写真になるように思います。払ったリスクに対応した結果が得られたという訳ですね。
肝心のKTM-5はどうも巡り合わせが悪く(10両ほど在籍していて、当日も2両くらいは動いていた気がしますが)ぱっとしない写真となってしまいました。
“西側”唯一のKTM-5の動いている都市だということで是非撮るぞと思っていたのですが、撮れたのはこの一枚のみとなりました。Tatra T3が良ければそれでオーライという考えがあります。
ここで撮影していると地元の午前中から酔った若者がやってきました。友好的な雰囲気で英語も通じたので少し話をしてみたところ、エクアドルだかベネズエラだか、南米のそちらの方の国がこれまでで最高だったという話をしていました。
ダウガヴピルス出身だと言っていたので、仕事なのか旅行なのか良く分かりませんが、ほぼロシアの地方都市みたいなところが出身で、地球の裏側まで行くのだなと妙に感心しましたが、相手からしても、この東洋人はほぼこの地方都市でなにをやっているんだと思っていたことでしょう。
朝から1時間半ほど撮影をして、なんだか良く分からないカットになってしまいましたが、ダウガヴピルス市電の撮影を終了としました。
Google Mapの出発案内もあり、WEBサイトに時刻表もありますが、とにかく時間通りに動いている気配がなく往生しました。基本的には終点で折り返し運転を繰り返しているので、丁寧に運用を追えば、お目当てを撮影出来ることに間違いありませんが、あいにく私にはそこまでの熱意が無かったということです。
さて、予定を大きく変更して隣国のリトアニアへ向かいます。
ダウガヴピルスからリトアニアまで、規格の低そうな道路が続いています。Navikaiの村で国境を越えます。携帯が電波を掴むまで、ドルークシェイ湖の辺りで一休み。
特に意識していませんでしたが、わずか4km先はベラルーシ国境です。
リガとダウガヴピルスという大都市同士を結ぶ線路と幹線国道が並走していて踏切が多かったラトビア側と異なり、リトアニア側のこれから向かう場所はただの田舎なので、何もないです。
起伏の多い道路を40kmほど進み、Naujasalisという集落の踏切まで運転しました。ここで、リトアニア国鉄のDR1を狙います。
リトアニアの首都、ヴィリニュスから国境の街までの鈍行列車。
事前にフォロワー様に国境側は増設運転台だろうと伝えられていたので、こちらは予想通りです。
ヴィリニュス方面の先頭車は原型顔…のはずでしたが、無念。
編成を方向転換せずに編成の両側に増結できるように原型顔を改造したものと思っていましたが、Wikipediaによるとソビエト崩壊後に作成された編成はこの顔らしいです。ただ、リトアニア国鉄のDR1Aは見ての通りUICに改番されていて、元車番が分からないので来歴も良く分かりません。
先頭車が原型顔であれば何発か追いかけてヴィリニュスに投宿しようと思っていましたが、またも予定変更を迫られてしまいました。
追いかけはせずともヴィリニュスへ行き、翌日はリトアニア国鉄の貨物列車でも狙おうかと、撮影地から少し南下してイグナリナ市までは行きましたが、なんだか面倒になったのでリガへ戻ることとしました。
同じ道を通っても面白くないので、ヴィサギナスからダウガヴピルスへ北上せず、ザラサイという街の手前で西に逸れ、Subateの国境でラトビアへ戻りました。
道中、大きな湖が見えたので小休止。
結局、同じ道を通っても面白くないという理由でダウガヴピルスを経由しなかったのは大きな誤りで、街灯もデリネーターも一切ないような道路を雨の中運転する羽目になり、最悪のドライブ経験となりました。ともかく、左程遅くない時間にリガの宿へ投宿しました。
宿の横が7系統トラムだったので夜に(雨の中)何カットか撮影しましたが、ブログ構成上、こちらは後ほどの更新で紹介とします。