中国東北部遠征 その1-哈爾浜

こんばんは。ここの所、いろいろとバタバタしておりまして、なかなかブログに手を付けられませんでした。

パソコンの調子が再び悪いので、ネットワークドライブを購入して、写真をそちらに移しました。これで、安心してパソコンを修理に出して、予備のパソコンからブログの更新も続けることができそうです。

ともかく、以前から書いていた中国東北部遠征のエントリーを開始していこうと思います。

早速ですが、今回の旅行は3月20日から24日までの4泊5日、ハルビン、瀋陽、大連を回り、天津から帰国するのが大まかな経路です。

昨年末、大連にあるヤマトホテルの旗艦店が廃業したということでこれはヤバいヤバい早く他のヤマトホテルを見に、泊りに行かなくてはと考えた結果、航空券を手にしていたのでした。

もっとも、今回の旅程では現存する4か所の旧ヤマトホテル(正確にはヤマトホテル系列のホテルは他にも現存していると認識していますが、とりわけ有名な大連、ハルビン、瀋陽、長春の4か所ですね…)のうち旧長春ヤマトホテルはパスしています。あちらは一泊するには経路上微妙な場所でしたし、何より大幅に改築されていてとりあえず保留です。次に東北部に行く機会があれば寄っていこうという算段で、今回は3か所です。

さて、今回はYCATから成田に向かいます。高速バスが若者・高齢者向け割引期間中で安かったのです。

事前に9時20分のバスを予約していましたが、早く着いたので一本早いバスに替えてもらいました。

都心を抜ける際の渋滞はいつもの事ですが、織り込み済みなので特に遅れもなく成田に到着します。乗客も少なく快適です。

前回の旅行の際はチェックイン開始前から並んでいましたが、今回はすでにチェックイン開始後。相変わらず喧噪のチェックカウンターで、今回は初めて怒鳴り散らす切れ中国人を目撃してしまいました(^_^;)

係員もあきれ顔で対応していましたが、慣れてるんでしょうね…

春秋航空は機内持ち込みのカバンが5kgと上限が決まっています。何をとは言いませんが頑張りましょう。

管理人は一本早いバスで到着したお影である程度余裕を持って搭乗口まで辿り着けましたが、20分後のバスに乗った同行者はぎりぎりでしたので、やっぱりチェックイン開始前から並ぶのが正解です。

しかし、飛行機は定刻より55分ほど遅れて出発。

数時間後、空港の手前で旋回中です。

川が凍ってるけどなかなかヤバイところに来ちゃったんじゃなかろうか…(今更)

ハルビン太平国際空港に到着。

奥に春秋航空のマークが見えてなぜかホッとする。あと南方航空のマークはとても場違いに感じますね…ここ北方。関係ないけど(苦笑)

なかなか出てこなかった荷物を待って、飛行場の外へ。

バスに乗って市内に向かいたかったのですが、目の前は駐車場。小さめのバスは止まっているけど、どう見たって市内に向かうそれではない。寄ってきた客引きのタクシーの運転手にスマホの経路検索で公车(バス)と見せても、没有攻撃であえなく撃沈。没有没有。

正解は、その小さめのバスで国内線ターミナルに向かい、そこから市内に向かうバスに乗れたようですが、まあ、今回は到着時間も遅かったことですし、面倒になってきたのでタクシー乗車。肝心のところでスマホのデータ通信が使えないジンクス発動中。

タクシーの車窓から見たハルビン西駅。

結局、予定より30分ほど遅れて本日の宿であり第一の目的でもある旧ハルビンヤマトホテル(現・哈爾浜龍門貴賓楼酒店)に到着。

思ったより飛行場が離れていました。もっとも、当初の予定通り飛行場からバスに乗っていたら着くのは更に遅かったかもしれません…タクシーで結果オーライだったのでしょう。

高速代と駐車場代入れて240元くらいだった気がします。2人で割り勘ですから、日本基準なら空港→市内で許容範囲の値段ですね。お釣りは当然のように?返ってきませんでした。中国ではお釣り返ってこないのは珍しい気がしますが、気にしたら負け。

実はこの旅行を計画した12月当初、この哈爾浜龍門貴賓楼酒店はどの旅行サイトを探しても予約受付手いませんでした。偶然にもハルビン出身の中国語の先生にも旅行サイトに問い合わせて頂いても取り扱っていないとのことで泊まれないのか…と残念に思っていたのですが、旅行の数週間前に私がどこに泊まるんだろうかとWEBを検索していた親から「龍門貴賓楼酒店予約可になっている」と伝えられ、大慌てで予約。

書き入れ時のハルビン氷祭りを前にした12月に予約サイトで取り扱っていない(満室ですらなく、検索しても出てこないかグレーアウトしているか)のはどうも不思議ですが、予約できたので幸いでした。

ともかく、無事にホテルに到着しました。荷物で部屋がぐしゃぐしゃになる前に写真を撮っておきました。

内装はハルビンヤマトホテル時代からは当然リニューアルを受けていますが、それでも趣ある部屋でした。こんなホテル、そうそう泊まりませんね…

荷物を置いて、一休みしてから早速、街へ行きます。日没まで3,40分はある予定でしたので、川沿いの「スターリン公園」へ行けば綺麗な夕焼けでも見れるかと思っていたのですが、とっくに日没です。

ともかく、近くのバス停へ。でもタクシーはもう使わない(憤慨)。

94路に乗ったような気がします…中央大街の最寄りの「哈一百」で下車したと思いますが…

この時知る余地もなかったのですが、この日で当分の間運休(恐らく今も運休しています)になる路線に乗車していました。今、路線検索しても「臨時駅」と表示されるので下車駅に少し自信が持てません。

時間も時間ですし、夕食をどうしようかという訳です。ハルビンなんだからロシア料理が食べたいと思うのは至極当然。

最初、行こうかと思ったレストランはあまりにも敷居が高そうだったので早々に断念。スマホでその場で調べて、別の店へ。

(この中央大街入口の写真はホテルに戻る際に撮ったものです)

店を探して行ったり来たりしていましたが、少し奥へ歩きます。

中央大街の中ほどにある「露西亜」という店に行きつきました。一応、ロシア人の末裔がやっているという有名店だそうです…(もっとも、有名なのはスターリン公園側にある別店舗?)

メニューは英語併記ですが、わからないものはわかりません。値段がいかにも高そうな店に来てるのだから当然なのですが、高いなあとずっと言いながら何品か注文しました。

レストラン慣れたいですね。

ロシア料理といえばボルシチでしょう。肉は柔らかく、野菜は触感も風味も残っていて悪くありません。作り置きしているからだと思いますが、若干ぬるい。

ボルシチに続いてロシア料理といえばピロシキ。

恥ずかしいことに名前だけは知っていても映像ですら見たことなかったピロシキですが…実はちょうど旅行前、実家に戻っている間にバナナマンの番組で見たばかりでして、揚げパンというかカレーパンのようなものを見たのですが、調べるとあれは日本やサハリン州で見られるものだそうです。

出てきて驚いたのですが、この、どう見たってパンなんですが、これが伝統的というか典型的なロシアのピロシキという訳です。もっとも、中身まで本場なのかは知りませんが。

中国のパン独特の変な味もせず、大変美味。

肉の煮込み。壺に入っていてビジュアルは強烈。肉のクセも強烈…クセは我慢できてもスジが大量に入ってるのはちょっと無理でしたね…野菜は煮込まれていておいしいのに残念。

ガルプツィという(らしい)ロシア風ロールキャベツです。

肉と米をキャベツで巻いて、トマトスープに煮込んでいます。こちらは一転、妙なクセなどもなく、とても美味。かなり大きいですし、これが主食でいいです。

そんなわけで、夕食はロシア料理でした。肉のクセは仕方ないとして、決して不味くはないし、素朴な味で口に合います。高そうな店を楽しめるかどうかも慣れです。たぶん。

腹を満たしたところで店を後にします。

中央大街を歩き、来た道を戻ります。

歩道の標識はロシア語併記で雰囲気があります。店の看板もところどころキリル文字で書かれていたり、マトリョーシカを売っている店から爆音でカチューシャが流れていたりと異国感を感じます。変な電子音楽が流れてる中国の街中とは大違い。

気温は8時前で0℃くらい。風がなく、我々も歩いているのでそこまで寒くはないです。

中央大街の端まで戻ってきました。

旧ハルビン一等郵便局の裏側?です。

ホテルに戻る方向に聖ソフィア大聖堂がありました。

1907年に創設されたものですが、今は教会としては使用されておらず、博物館として内部一般公開中。

三脚は当然持っていないですし、レンズはIS付いていないのであとはISO感度を上げるのみ。建物の撮影センスも皆無で目も当てられないですが…(苦笑)

なんというか、やっぱり旅行でも三脚あるといいよなって感じはしました。大聖堂自体が広場の片隅にポツンと残されている状態ですので、構図とかよく考えて撮れば良かったのですが…エントリーを書きながら、ネットで写真を眺めながら猛烈後悔中。

バスに乗っても良さそうでしたが、路線によっては終バスも早く本数があるか怪しかったですし、歩いてもそう遠くなかったので徒歩でホテルに戻ってきました。

人も少ないので、少し中の写真を撮っておきました。

入口の回転ドアは1901年製で当時のものだそうです。

入口の奥の階段で二階に上がります。

突き当り奥のステンドグラスの真ん中の青や赤の模様はフィルムでした。

2階に階段を上がったところです。(翌日撮った写真です…)

ハルビンヤマトホテルはかなり、薄っぺらい構造なのが伝わるといいなと思います。他の瀋陽、長春や大連では見られない、ハルビンだけの構造です。駅前の角に建っているハルビンヤマトホテルと、他のヤマトホテルがロータリーに面して建っていることの違いでしょうか。

当時の資料なんかを読めれば、面白そうです(と書いているだけで何も調べていないですが…)

階段を上がって右手の長い方の廊下です。今はこの奥で新館と強引に繋がっています…

といったところで、初日夜はこれにて終わりです。飛行機の出発遅れで日没前に少し街歩きしたい予定を消化できなかったのは致し方ないですが、ハルビンで食べてみたかったロシア料理は食べれたし、宿は立派だしと上々な初日となりました。

翌日もハルビン街歩き続きます。ではでは。

 

 

 

 

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