Changi Beach Park 20R Arrivals スポッティングメモ

2022年の5月に一カ月間ほどシンガポールに滞在する機会があった。

出張なので平日は仕事、では休日をどう過ごすか。日本製車両も活躍するMRT撮影か、ジョホールバルでマレー国鉄を狙うか、自然公園で動植物を撮影するか、あるいは街中を普通に観光するか。いずれも悪くはないが、午後に着陸する航空機を順光で日没まで粘れる撮影地があるとなれば、それしかないだろうという訳である。

Changi Beach Park撮影地情報

私がシンガポールを訪問した2022年5月、午後15時以降は風向きに関係なく基本的に滑走路20Rを使用していたが、おそらくはCOVIDの影響だと思うので、いつまで午後は確実に撮影できるという状況が続くかは不明。

Changi Beach Parkへは、地下鉄東西線のSimeiからバスが良いと思われる。駅の脇にショッピングモールがあるので、食事や買い物等済ませられる。チャイナタウンやセントラルエリアからだと、地下鉄30分バス30分とそれなりに移動時間が掛かる。

ビーチとはいえ西洋人はいない。基本的に、移民労働者が家族団らんの場としているような雰囲気の場所だった。公園のバギーが定期的に巡回に回っているが、警察や軍隊の警備は来ない。(シンガポールではフェンスの内側にカメラを向けなければ、航空機撮影はOKらしい)


The Singapore Airlines fleet

2022.5.29 Singapore Airlines Airbus A350-941 9V-SHI

シンガポール航空の本拠地だから全機種が容易に撮影できるかと言えば、そうでもなかった。A380-800は夜か早朝に離着陸するようで、目にすることはできなかったし、元シルクエアの737-800は少なくとも午後に目にすることはなかった。737 MAXも午後に1便だけで、近距離路線自体が少ないのかもしれない。(調べていません)

夕光線のAirbus A350が最も美しかったことは言うまでもない。


Boeing 747 Series Freighters

もはや旅客型は数少ないBoeing 747型の貨物機は引継ぎ活躍を見せている。シンガポールにも多くの貨物機が就航しているが、正午前後の光線が優れない時間帯に着陸する便が多い印象を受けた。

あまりないケースだとは思うが、地下鉄で移動中にクアラルンプールを出発したCargoluxがあっという間にチャンギに着陸したのは惜しい思いをした。

2022.5.21 Korean Air Cargo Boeing 747-4B5F(ER) HL7602

スコールのなか、向かい風で着陸を試みたコリアンエアカーゴ。勿論ゴーアラウンド。

平日もFlightradar24を眺めていたが、同じ韓国系のアシアナカーゴが頻繁に飛来しているのに対して、コリアンエアは定期便が就航していないのか、見かけたのはこの一度きりだった。

2022.5.22 Silk Way West Airlines Boeing 747-4R7F 4K-SW800

アゼルバイジャンからのSily Wayはシンガポールでの最初の週末と、最後の週末、計2回の撮影機会に恵まれた。2回とも同じ機体ではあったが、見事、青空を背景にカットを仕留めることができた。

Asiana Cargoはフライト自体は多いのだが、正午前後の光線の悪い時間帯に着陸する便が多く、午後に撮影出来たのはこの一度のみであった。これは意外に思ったが、(時間帯次第かもしれないが)中国の大陸本土からの貨物便より韓国からのフライトのほうが多いと思う。

TF-AMKはJetOneXの保有機材の中で注目度の高い個体ではないようだが、いかにも珍しい雰囲気が好ましい。

2022.5.29 China Airlines Cargo Boeing 747-409(F) B-18719

決して珍しい航空会社ではないが、夕光線で着陸したチャイナエアカーゴは最高に美しかった。

この素晴らしい条件でBoeing 747-400を撮影する機会はもうないのでは、とすら思う。China Airlinesはエンジンカウルにロゴを入れていないことだけが惜しまれる。


Other Freighters

2022.5.29 SF Airlines Boeing 767-341(ER)(BCF) B-220R

順豊航空は初撮影。欲を言うと、Boeing 757が撮りたかったが仕方ない。晴れた平日夕方、仕事先から宿泊先へ移動中にFlightradar24のアプリを開いたところ、順豊航空のBoeing 747が飛来しているのを目にして悔しい思いをした。

My Indo Airlinesはインドネシアとシンガポールを中心にフライトしているようで、今では比較的少数派となったBoeing 737クラシックと相まって珍しい現地ネタを撮れたものだと思っていたが、PK-MYYと同じ塗装の別機体が6月下旬に成田空港に初飛来していた。


Airbus A330-300 Series

2022.5.29 Garuda Indonesia (Retro Livery) Airbus A330-343 PK-GHD

シンガポール滞在中のハイライトは、ガルーダインドネシア航空の旧塗装だろう。(この機体の到着に前後して、他に2名の航空ファンが集まっていた)

カードドアの脇に、復刻塗装デビュー時には無かった目立つロゴ(しかも銀行の広告のようだ)が貼り付けされているのは残念だが、それを差し引いても70年代の美しい塗装を撮影出来た。

ところで、中国東方航空は乗ったことは無いが良い印象の航空会社だ。

2020年の夏はボリビアに行こうとしていた。そのため、成田-上海-ロサンゼルスの往復を手配していたが、感染症騒動で渡航を諦めた際、手続きからわずか数日で全額が返金された。中国の航空会社だから機内が騒々しいとは聞いているが、良い印象を持っているからには、いつか乗りたいと思う。


Lufthansa Airbus A340-300

2022.5.22 Lufthansa Airbus A340-313 D-AIFC “Gander/Halifax”

ルフトハンザ航空のA340は羽田空港の常連だが、季節が良くなったら…などと言っている間に747-8型機に大型化されてタイミングを失うというのを繰り返していたため、綺麗なカットを手にしたのはこれが初となった。


Others

2022.5.29 Air India Airbus A320-251N VT-EXN

本当は形式ごとに撮影した写真を全て掲載してやろうと思っていたが、鉄道の話題ならともかくCivil Aviationはどう考えても需要がないことに気付いた。とはいえ夕撮影した写真をお蔵入りさせるのは勿体無いので、最後に4枚ほど掲載してこのエントリーを〆としたい。

4枚目のAir Indiaは文字通り、シンガポールで撮影した航空機の最後の一枚だ。この日は日没まで雲が湧かずにあと数分は光線が持ちそうだったが、後続のジェットスターやらエアアジアを撮影しても仕方がないので帰路についた次第である。


シンガポールに滞在した1カ月間で当分は航空機撮影は満足したように思う。天気が良かったのは5月22日と29日の2日間だけだが、それ以外の天気の優れない日にも通ったからこその満足感だと思いたい。

シンガポールは3月から11月が乾季とされていて、確かに、平日は天気の優れている日が多かったように思う。(事実、通勤途中に雨が降っていた日は一度もなかった)平日バリ晴れ、土日は天気が優れないというジンクスに苦しめられた一カ月間だった。

とはいえ、目立つ大きなカメラとレンズを抱えていても咎められることなく、撮影を楽しめるチャンギビーチは不慣れな出張中の良い気分転換だった。もし機会があるならば、また再訪したいと思う。

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