少し前になりますが、富山地鉄 デキ12020のフォトランにご招待して頂くご縁がありました。
前々から富山地鉄か弘南鉄道のフォトランに行きたいと思っていたので、これは千載一遇の機会だと、参加させていただきました。
2023年4月22日
フォトランは4月23日の日曜日です。前日をどう過ごすか考えた結果、金曜日の夜に自宅を出発、寄居スマートICまで下道、寄居から関越道をそのまま北上して、塩沢石打SAで仮眠。六日町ICで関越道を降りました。
南魚沼に住んでいる旧知の友人としばしの再開を楽しんだのち、県道76号線で十日町へ、国道253号線で上越市へと向かいます。途中で南下し、妙高市の二本松~関山へ向かいました。えちごトキめき鉄道の455/413系による快速列車の撮影です。
妙高行は定番のストレートですが、撮影者が4人ほどと少なく拍子抜けしました。一方、折り返しの直江津行きは撮影者が多く、ベストポジションではなかったと思いますし、構図を決める時間も不足と不完全燃焼の感があり。しかし雲ひとつない写真、とても、とても嬉しいものです。
この列車は首都圏から新幹線では時間の都合が付かず、前日の天気予報を眺めて車で訪問が基本となります。初訪問で美しい天気のなか撮影出来て本当にラッキーでした。
その後、観光急行運転は撮影せずに国道8号線をひたすら南下して富山へ向かいました。晴れた海を眺め、好きな車に乗って、好きな音楽と動画を流してドライブ、自家用車の特権です。
2023年4月23日
迎えた日曜日。日が昇りつつある5時30分、常願寺川右岸の河川敷へやってきました。まだ山から昇りきっていないか、薄雲に阻まれてしまったか、やや薄晴れのスタートです。
大勢の参加者はそのまま追い掛けをスタートしたようですが、私は単独で運転しています。スケジュールを見るに、午後まで食事をする時間が無いので、市内へ戻ってファストフードへピットインとしました。
有峰口の千垣橋梁へ。晴れているのですから青空をいっぱいに入れたいですが、列車が背景に溶け込んでしまいます。正解はなんでしょう。
フォトラン参加のお声がけをしてくださった大先輩の方が、岩峅寺の南側で水鏡のデキを撮れたと写真を見せてくださいました。時刻表を見るとちょうど撮れそうだったので、千垣橋梁から下山時のついでに向かいます。
嬉しい事にやって来たのは14760形です。これには大満足です。
レンゲとともにデキを撮りたいと思っていました。咲いている場所を探すのに手間取りましたが、下段駅の南側で無事に撮影となりました。
寺田から上市へ向かうデキについては、事前に知っている撮影スポットはありませんでしたが、地図を見て目星を付けた踏切へ向かいました。
黒部川水系で生み出される電力がイメージできるような非常に面白い風景でした。
続いて、上市と中滑川を往復する行程でした。
中滑川からの折り返しで撮影出来るのはこの区間くらいかと思いましたが、私以外の撮影者は1人だけで、皆はどこで撮っているのだろう、と謎でした。もっと良い場所があったのだろうか…
上市でホキを開放し、単機での運転になります。上市から電鉄富山へ入線して岩峅寺へ向かいますが、1運用のみ不二越上滝線を経由する行程が組まれました。月岡駅の手前で撮影としました。
やや時間がありましたので、富山県道43号 富山上滝立山線を通って月岡から20km以上離れた立山駅へ先回りします。
タイミングが良ければ、ひょっとすれば鉄橋の脇に山桜が咲いているかも…と楽しみにしていましたが、緑の木々が広がっていました。
立山駅の留置線で撮影タイムとなりました。主催の方が仰るにはこれだけ晴れているのは珍しいようです。
ここで並んでいるのも14760形で非常に良かったです。
立山駅では50分近く停車する行程でしたが、真川大橋からの移動、次の撮影地への移動を踏まえると撮影出来たのは20分ほどでしょうか。ここまで来たのですから、駅のレストランで食事くらいしたかったナァとな流石に思いましたが、次へ移動します。
トイレを借りたついでに入場券を買いましたら、硬券で良かったです。
黒部の山々を背後に走る様子はどうしても撮影したい構図でした。午後になりやや雲が出てきてしまいましたが、それらしく撮れたと思います。
上市で再びホキを連結し、中滑川と石田を1往復する行程となっていました。海を背景にした写真も撮りたいなあとは思いましたが、光線を考えるとやはりここだろうと決めました。
石田からの折り返しをどこで狙うか悩んでいたところ、西魚津の手前、あいの風とやま鉄道と線路が交差する辺りで撮れるだろうと教えてもらいましたので、そこで狙うことにしました。
今回の撮影で残念ながら唯一、しっかり曇られてしまったカットです。
なんだか悔しいので30分前に通過した普通列車の写真も載せます。本当はデキもこのように右手に山々が見えるように撮りたかったのですが、連写モードの切り替えを失念していて、これも反省です。
12時間半にも及ぶ長い一日のフィナーレ、常願寺川へ戻ってきました。
柔らかい夕日に照らされて、素晴らしい写真が撮れて良かったと思いましたし、最後に大勢の参加者が一堂に会してデキを待っている緊張感、一体感は捨てがたいものがあるなと改めて思いました。
デキの10分後に通過する普通列車で撮影を〆としました。この間に剱岳に掛かっていた雲が薄くなったので構図を変えました。ただデキの写真で右手の山(大日岳でしょうか)の山肌のほうが残雪がありましたので、難しいところです。
今回の撮影ではデキに後続する普通列車で14760形を撮影出来ることが多く、これも非常に幸運に恵まれたと感じます。
日曜日ですから、翌日は仕事です。この天気で日没後の風景も綺麗だろうと名残惜しいですがすぐに国道8号線を北上して富山を離脱しました。
国道8号で名立谷浜ICまで下道、そこから高速に乗って小布施PAと甘楽PAで仮眠しつつ、月曜日の5時半前に自宅へ戻りました。
以前に北鉄の撮影で金沢を往復した際は非常に運転が大変でしたが、今回はそこそこ余力がありました。富山 金沢間は高速道で精々70kmですが、距離の差というよりは、国道8号の下道を走るか、トンネルだらけの高速を走るかで眠気が違うような気がいたします。
さて、今回の写真はすべてSigma fpで撮影しました。最後の常願寺川での写真を除いて、カラーモードはFOV Classic Blueで撮影しましたので、今回のエントリー題名になります。
富山の青い空、残雪の残る立山連峰に良く似合う色です。
Sigma fpはメカシャッターを持たない電子シャッターのみのカメラですから、鉄道写真の撮影に最も最適な機材とは言えません。今回の撮影では12bit RAWを選択し、幕速(フラッシュ同調速度)が1/30になるように設定しましたが、455/413系 8350Mの編成写真がローリングシャッターが歪みが目立たないギリギリラインでした。(大阪環状線 201系のLEDを写そうとする1/60とか1/40とかですから、このくらいが鉄道写真撮影の限界点でしょうか)
思うところがあって3月にCanon 5D4を手放していました。fpでは鉄道写真を撮るのは難しだろうし、鉄道写真趣味からは一歩引こうなどと思っていましたが、結局、撮りたいもののために出掛けてしまうわけで、やはり私が鉄道写真趣味から離れるなど無理でした。それが良く分かった撮影でもありました。