9月8日(中国旅行3日目)の続きです。
中国人民革命軍事博物館を見たのち、道路向かい側のマクドナルドで昼食を摂ったところでまだ午前中だったので次はどうしようか、じゃあ中国航空博物館へ行こうかとなりました。
写真が多かったので新しいエントリーで投稿します。
中国航空博物館へのアクセスは以前は辺境の地へ行くノリだったようですが、今ではかなり簡単に訪れることができます。
今回は地下鉄1号線「軍事博物館駅」からスタートしました。「東単駅」で地下鉄5号線に乗り換え、北の終点「天通苑北駅」へ向かいます。地下鉄「天通苑北駅」から少し歩くとバスロータリー「地鉄天通苑北駅」(敢えてこう書きます。地下鉄は高架区間ですが、高架橋の下に「バス停」がありますが、それではないです。明らかにロータリーがちゃんとあります)から643路に乗車し、14個目の停留所「阿苏卫駅」で下車します。
15個目のバス停に「航空博物館駅」がありますが、日陰のない道を延々歩く羽目になると思われます。「阿苏卫駅」からの道はある程度日陰があるので歩きやすいでしょう。とはいえ、大通りからこの脇道に入ると人通りは皆無な上に集落らしきものまでありるので「航空博物館駅」から見通しの良い一本道を歩くもの手かと思います。
入口はこのモニュメントの側面です(写真では見切れています)。氏名と日付、身分証明書の番号を書くノートがあったので書いておきました。X線の手荷物検査機は動いておらず、2人居た係員はどうでも良いような手ぶりだったのでそのまま入りました。
Il-18
毛沢東生涯最後の搭乗機というものです。この位置に展示されるようになったからも機内に入れている写真がインターネット上に公開されていますが、今回は係員すら見かけませんでした。
J-6「殲撃六型」
フェンスもなく戦闘機に近寄れるとなるとなかなか興奮します。翼下の増槽が良い感じで、なかなか気に入った展示でした。
模型のパネルラインの表現を考えるときに、かなり参考になりそうな機体です。それをつまり手入れされていないという見方もできる気が…します(;´д`)
右手、というか奥手には延々とMig-15が並びます。
手前の「少年先鋒号」とその奥の赤いインテーク機体以外、あまり特記すべき機体があるようには見えなかったのですが、帰宅後に調べていると、奥の方には複座練習機型のMig-15 UTIが置かれているそうです(全く気付かなかった)。
CJ-6「南昌 初教六型」
南昌飛機製造の練習機で、4機展示されています。機体全体が写るカットも撮影したのですが、この日はカメラかCFカードかの不調で一部の写真が上手く記録できていなかったので、その写真が無いのです。
Q-5「強撃5」
Q-5はJ-6戦闘機の派生機です。エンジンは1機なので、エアインテークを左右に移設して機種にはレーダーなどを取り付けた訳です。翼を見ると、J-6の面影があります。
こちらも、Q-5。
J-8「殲撃八型」
この角度だと無難に古臭い戦闘機に見えますが、実は双発戦闘機なので上から見ると大変ブサイクです(写真を調べて、驚きました)。
Q-5B
機首のレーダーを下向きにした雷撃機型。
ここまでの航空機はすべてずらーっとMigが並んでいる辺りの奥に展示されているものです。来た道を戻ります。
Tu-2
前回のエントリーに書きましたが、双発機が好きなのでできればよく見て回りたかったのですが、係員の休憩所と化していたので残念。見ての通り、窓が割れていたりと保存状態は中国人民軍事博物館には到底及びません。
B-5「轟-5」
ハルビン航空製のIl-28ベースの全天候型爆撃機、B-5「轟-5」のECM機。奥に普通の機体も並んでいます。
近くまで行くとソ連臭が漂うのですが、少し離れてみるとナチスドイツ、アラドAr234のような雰囲気でなかなか素敵でした。オイオイ…
Tu-4
あまりに有名なB-29爆撃機のソ連製コピー。手前にはレドーム搭載型が置かれていて、写真の機体の進行方向左翼に下の写真のDR-5が取り付けられています。
奥に見えている双発機はAn-24。機体の横に案内板が置かれているが読める筈がない(と、思いきや実は柵が途切れている個所があるんで、入って行ってよかった筈なんです)。
DR-5「無偵-5」
北京航空航天大学(現、北京航空学院)開発の高高度無人偵察機。数少ない完全な自主開発の展示品でしょうか。
B-6「轟-6」
インターネット上のウェブサイトではTu-16と紹介されていましたが、案内板曰くB-6なのでライセンス生産品です。
SH-5「水轟五型」
すごく、見たことのある形状です(苦笑)。US-1に似ている?Hahaha、気のせいだよ( `ー´)ノ
とはいえ、垂直尾翼と水平尾翼のレイアウトはソ連の飛行艇を意識しているように見えます。
ダグラス DC-8
オービス・インターナショナルなるNPO団体が1982年から1994年にかけて所有していた機体だそうです。また変な位置に展示してるなと思っていましたが、写真を見直しているとSH-5の脇に通路がありました。現地では気づかないものです。
IL-62
あまりに有名なソ連製長距離旅客機。一応世界では現役ですが、中国ではすでに博物館レベルですか…
この写真がよくわかるのですが、このエリアは柵と植木が邪魔であまり撮影欲が湧きません。ちなみに、奥に見えているのはC-46。日本でも展示機があります。
Z-6(直-6)
すわ、なんでシコルスキーS-55が人民解放軍のマークを付けているんだ!と思いました。しかしこれはソ連製のMi-4ですらないし、そのライセンス生産品です(だと思われます)。なんてこった…
ヘリコプターエリアには生産数がごく少ない希少な機体が置かれているそうですが…いや、管理人ヘリコプターには詳しくないので撮ってなかったですね。
Hawker Siddeley Trident
柵がなく、開けていたのでテンションが上がったものの、西側の機体!でも人民解放軍のマーク付けてますね、これ(・_・?)
Il-18
こちらも、世界では今でも現役で飛んでいるIL-18が展示されています。翼の上にエンジンを配置した飛行機だと、日本のYS-11のスタイルが思い浮かびますが、4発のレイアウトはあまり馴染みが無いように思いました。
An-12
ここにきてようやくアントノフの機体です。民間機でありながら、覗き窓のある機首で軍用ベースの輸送機の面影が隠せません。
Mi-6
主翼の直径35mを誇る、Mi-26に次ぐ世界最大クラスのヘリコプターもここで見れます。広角レンズで撮影しているのですが、入りきらない大きさです。とはいえ、全高は10m足らずと一般的な旅客機と比べると流石に小さいですから、そこまで大きいなあとは感じませんでした。
写真でも、ローターが迫ってくるものの、あまり大きく見えないでしょう。
この他にもレーダー等、いろいろと雑多に置かれていましたが、何度も書いているように残念な話ですが、知識不足の為写真撮っていなかったりと、敢えて載せるものは特に。あと流石に疲れていました(;´д`)トホホ
市内に戻る前に最後に一枚。
刺さってるのはJ-2戦闘機(恐らく本物)。エンジンは機体で一番重たい構造物だから、そこに差し込めば機体重量を支えられるのか…?本当にそんな理屈なのか…?
さて、この中国航空博物館は防空壕を改装した屋内展示が有名な訳ですが、今回は行ってないです。入口まで行ってみたはものの、空いているのか良くわからなかったし、時間も時間だったので「ま、今回はいっか」と帰ってしまいました(汗)
写真を整理していると、やれあの機体を撮っていないだとか、この機体は珍しいのだとか、データー消えてしまっただとか、後から後悔する訳です。幸い、また訪れる機会がありそうです。
といったころで、あまり整理できていませんが、中国航空博物館でした。この記事は、気が向けば加筆訂正していきたいと思います。
中国旅行のエントリーが続きます。