岐阜基地航空祭2019

今年の入間基地航空祭は数年ぶりに不参加を決めましたが、岐阜基地航空祭は3年続けての参加となりました。

別に入間航空祭当日の天気予報が捗々しくなかったから不参加を決めたのではなく、単純に昨年が混み過ぎて流石に厳しいな、と思ったのが理由。結果的に5、6年振りに本格的に天気が悪かったようですが。


昨年、一昨年と同じく終電で名鉄六軒駅へ。24時間営業のファミレスで休んでから、正門の待機列に3時半到着を目指して出発しました。

今年は例年より1週間早い開催とあって外気温もそこまで低いわけでは無く、凍えそうな思いをすることなく比較的楽に開場まで過ごせました。今年は手荷物検査誘導時に待機列が解消されてしまいましたが、滑走路脇まで”短距離走大会”に参加して無事に最前列到着。実際に地図を図ってみると750m程度あるので、重たい機材を背負っていますしなかなかのものです。

8時半ちょうどに離陸したT-7の天測が終わると、ファントムの離陸。

F-4EJ Kai Phantom II 57-8357

昨年のオープニングリフトはもっと朝らしい光線でしたが、やはり一週間の違いは大きかったようで普通に青空バック。

F-15もアフターバーナーを使ったハイレートでしたが、離陸位置がだいぶ手前で完全にお腹を見せられてしまいました。

昨年はアニメ「ひそねとまそたん」のコラボでF-15の機種に目が貼られていましたから、今年は綺麗なF-15離陸を狙っていたのでこれは残念。とはいえ、アニメのコラボなど一度限りでしょうから、その一度限りに良いカットを撮れていたのは良いことなのです。

昨年も似たような構図で撮影していますが、ド派手なベイパーを出すF-2。但し完全逆光。

白く輝く機体はベストポジションでAFを完全に惑わしてしまいましたが、運良く一瞬で復帰。

昨年に続き、若干ピン甘気味の600mmですが、大トリミングにも耐えている感じでしょうか。かなり、気に入りました。

F-2A #63-8502

去年と同じ構図だし、同じ機体じゃあないかという突っ込みは自分でも思いますが、それはそれで。

ベイパーを出しているし、背中も写っていることを考えれば悪くないけど、全体で見れば日の丸構図。ブルーインパルスと違って高速で飛び回る訳ですから、おちおち構図を考えてもいられません。特にF-2はすばしこいですからね。難しい世界です。

767の模擬空中給油はパッとしない写真を量産してしまいました。昨年、一昨年に比べてもかなり南会場寄りを飛んでいる印象で、お腹ばかり見せつけられていました。南会場からちょうどいい具合に飛ぶと、メインの北会場でお腹しか見えないじゃないかという具合だったのかもしれないですね。真相は自衛隊員(と熱心なファン)のみぞ知る。

KC-767J #07-3604

タッチアンドゴーは上手いことピントが合いました賞。昨年は隣の撮影者が規制線から大幅に身を乗り出していてどうにも撮れなかった構図です。

しかし戦闘機も良いですが、旅客機が良いんですね。大柄な機体を強力なエンジンで持ち上げる姿は戦闘機とは違った良さです。新千歳空港こういった風に滑走路と同じ高さから撮れたかと思いますが、是非訪れてみたいです。


PMなのか気温の関係か、パッとしない空と、どうも手前に寄りすぎている感のある航過位置が相まって厳しい前半戦が終了 。ここまでファントムの「形式写真」が一枚と非常に辛い戦果。

手洗いに行っている間にアクロバット室屋氏による曲芸飛行が始まってしまいました。

2017年は室屋氏のアクロバットが実施されましたが、悪天候とシルバーの機体が相まって良く分らん、といった感じでしたが、曲芸飛行といえば青空にスモーク。この姿に限ります。

Extra EA-300SC JA111F

午前中の展示飛行はお腹ばかりで残念な感じでしたが、室屋氏のアクロバット飛行は南会場から綺麗に撮れる位置で技を披露してくださり、最高でした。

南会場と北会場を往復しつつ同じ技を披露するのは、小回りの効く機体ならではの魅せ方ですね。

ピントが綺麗に合掌しているカットを探していたら、室屋氏が手を挙げていることに気付きました。これは良いカットを撮れたと非常に満足。

機体を捻りながら南会場を通過するところですので、タイミングを狙ったファンサービス。まさにプロの技って感じです。

F-15J Eagle 02-8801

1時間半ばかりの待ち時間は隣の参加者と趣味談義で盛り上がり、非常に良い時間を過ごせました。

そして13時過ぎから午後の部、岐阜基地航空祭名物の異機種大編隊の開始です。昨年の航空祭では異機種大編隊の離陸でF-4の良いカットを撮れていた(そして良い構図が惜しくもピン甘だった)ので、これが最後のチャンスだと期待と緊張が高まります。

最初に上がったF-4×2は午前通り、相当手前で離陸されたので大敗北。昨年は良いカットが抑えられた位置なだけに残念でしたが、C-1とF-4単機に続くF-15は期待通りの上がり。

801号機の後追いは実に素晴らしい一枚が撮れました。

この時間では適度に雲が沸いていたので、青一色の単調な背景にならず最高の雰囲気です。ちょっと左側がスカスカじゃないという気もしますが、「形式写真」的な写真には飽きているので、映画のワンシーンみたいで実に良いカットだと自画自賛しております。

F-2B 63-8102

F-2B試作4号機ということで、こちらは初撮影。改番されているらしいですが、4号機なのに102号というのは現場的にも不便じゃなかったんですかね。

通常の洋上迷彩とは異なる塗装の為か、非常にロシア臭のする塗装だなあという印象を受けました。インターネットでは確かにミグやスホイの洋上迷彩のCGなども作られていて、似合うんですよ。しかし印象というのは適当なモンです。

こちらはF-2×2で離陸し、非常に良いポイントでブレイク。

続けてF-15単機と試験塗装のF-4単機の離陸。どちらも相当手前(北会場側)で離陸。

F-4EJ Kai Phantom II 57-8357

今年のF-4撮影は終わったのか…と落胆したところ、 もう一機離陸。

このカットは午前のオープニングリフトと同様ですが、 ここまでの機体は離陸後に派手な機動を見せてくれました。この後に期待するしかありません。

ありがとうファントム。

最後の離陸でようやく、北会場上空で旋回してくれました。ありがとう。

管理人とファントムの出会いは2015年の百里基地航空祭。その百里ファントム天国も今年で最後と聞きます。今年も百里は行かないですが、2015年の写真を見ると、普通にカッコいいファントムが写ってる訳です。撮り鉄趣味と一緒で、一番いい写真を撮れる基地は決まってるんですねえ。

幾ら写真が上手く撮れても、思い出には敵わないモンです。

まあしかし、昨年の離陸後に滑走路南方向へ旋回するファントムの後追いがピン甘だったカットの再履修は成らず、今年の後追いもまたピン甘ではあります。精進しましょう。

岐阜名物の異機種大編隊。ようやく撮れました。でも岐阜ならC-1FTB #28-1001(IRAN中らしい)だからこれはこれで100点満点じゃないのかなあ。

昨年、全く見た記憶の無いT字編隊。こっちの方が良くない…?

SNSを見ているとまさにこの構図を「生まれたばかりの戦闘機はC-1を親だと思う」と書かれていて笑ってしまったのですが、C-1についてゆくジェット戦闘機。でもF-15が入っていないヨ…

今年初挑戦ということで、V字の編隊で進入して途中でランディングライトを一斉点灯させるという演目がありました。見ている分には凄かったのですが、生憎写真ではさっぱりでした。

岐阜はこの縦に戦闘機が並んでいる構図も有名ですね。初めて撮れました。

最初の異機種大編隊は南会場側にF-2×3 F-4、北会場側にF-4 F-15×3でやはり3種入らないので、この構図は運次第でしょうか。

C-1 78-1024

お馴染み、入間の輸送隊の機体です。

今年の入間はパスしましたが、ひょんなところで見れました。入間のC-1はあまり光線が良くないので、これはこれで新鮮味があります。

実は、10月末にカメラを遂に5D mark IVを買いまして、フルサイズデビューしています。

例年、滑走路のタキシングはF-4と他の機体を絡められるいいチャンスだと思いつつもマトモなカットにならず苦い思いをしていたのですが、今年はちゃんと「らしく」撮れました。メラメラ度合いとしては1週間分気温の高い今年の方が条件は悪い筈ですが、高画素化と広くなったダイナミックレンジが効いているのでしょう。

今年は2機のF-2がフライトしていますが、それぞれエアインテークの脇に謎のイラストを貼っていました。そういえば去年の入間で自衛官募集のぼりを出していたF-2、あれは衝撃でした(笑)

今回の航空祭ではF-4 #431と#336もフライトしていますが、やはり主役は#357。ありがとうございます。

最後にファントム3機並び。ファントムはなぜか滑走路端で最後まで待機していました。ありがたやありがたや…


混雑は避けたいので並びを撮った後、速攻で正門から離脱。岐阜と米原で乗り換えて17時半過ぎには高槻に到着しました。

メイン会場の展示も魅力ですが、名鉄は各務原市役所前から乗るのが無難かなあ。六軒は知りませんが、三柿野は超大混雑だし。岐阜17時43分発のワイドビューひだ36号で新大阪まで乗ってみるのは面白そうだなあと思うのですが、快速と新快速を使ってとっくに帰宅できるのが微妙で…

楽しい一日だったけどコンビニ弁当かあと思ったら、帰宅際に学友に夕食でもどうかと誘われたので良い一日でした。本当、旅行後につまらない食事は悲しくなります。人暮らしして、一番辛いところです。最初はそんなこと無かったんですが、最近は食事だけはどうにも寂しくなります。


そんなわけで、岐阜基地航空祭2019でした。気象、離陸ともに厳しい条件だったのは、SNSを見ても私だけの感想ではなかったと思います。打率は最悪ですが、それでも気に入ったカット撮れたので、終わり良ければ総て良し。

機材更新して5D mark IVは良いですが、航空祭に限っては高画素よりAPS-Cの1.6倍は捨てがたいかもというのひとつ。純正の望遠ズームに目を向けると、1.4倍テレコン内蔵の200-400が最大で560mmですから、プロだからフルサイズ、アマチュアだからAPS-Cという考えはやっぱり違うのでしょう。航空祭でこれなら、野鳥なんかもっと顕著なのでしょうね…


東欧遠征の記事どころか、昨年の欧州遠征の記事も未完成です。でも週末に本当に久々に鉄道と航空機以外を目的にお出かけしてきました。その記事を書きたい。ではでは。


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