四国まんなか旅-前

前回更新からまたまた間が開いてしまいました。記事の下書き自体は旅の直後から作っていたのですが。兎も角、今回は、しばらく前のお話しになります。

この文章を書いている11月末の時点ではコロナ禍は再び広がりを見せており、GoToキャンペーンの行く先も怪しい感じではありますが、9月頃に、GoToトラベルキャンペーンを利用してどこかに旅しようという話を、趣味仲間の友人としていました。

最初は北海道に行こうかという話だったのですが、友人も管理人も北海道の土地勘が無く、じゃあ九州は土地勘があるけれど、広いから行きたいところは到底回り切れない。そこで、なんとなく見どころの候補がすぐに出せて、域内の移動が楽な四国にしよう、と相成りました。

四国だと、管理人が以前から「四国まんなか千年ものがたり」に乗りたいと思っていたのですが、どう考えても一人で乗るものではないので、この機会に乗ろう。折角だから温泉と食事も楽しもう、と行程を決めました。

関東に住む友人は飛行機で徳島空港入り、私は大阪からジャンボフェリーで高松入りとなります。

2020.9.18

大阪からジャンボフェリー、というイメージですが、ジャンボフェリー乗り場は神戸港です。

前回ジャンボフェリー利用時は、昨年末…ちょうど1年くらい前の宇高フェリーの撮影時でしたが、その時も夜便でした。前回は外に出ていなかったので、今回は夜の甲板に出てみました。

本当は完全に海に出てしまうまで外を眺めていたいのですが、風も強くて潮だらけになってしまうので、早々に撤収。なんとなく、暗い海の雰囲気は好みです。


ジャンボフェリーは日付が変わってから出港ですから、正確には夜が明けて、高松港に到着。送迎バスで駅で降ろされて、すぐに窓口で「四国満喫きっぷスペシャル」を購入。

2020.9.18 112M 快速サンポート

2020年11月時点では「四国満喫きっぷスペシャル プラス」というのがありますが、その前の企画切符で、特急含めて乗り放題3日間8000円。土日祝を1日含む必要がありますが、相当なお買い得切符…っぽいんですが、後から正確に計算すると鉄道移動を中心に特急に乗ってもかなりギリギリな感じでしょうか。

晴れていればキハ40系の撮影かなあ、どの撮影地へ行こうかなあと考えていたのですが、生憎の雨模様。それならば、と讃岐塩屋駅に向かいます。ここなら撮影スペースが陸橋の下で雨に当たらずに済みます。

先ずは、112M快速サンポートの6000系入場で代走の7000+7100系でした。この整った編成の代走かなり良い感じです。

2004D しまんと4号

朝に走っている2000系気動車で5両編成はしまんと4号だけでしょうか。ファインダーを覗いていると、遠くから赤色が見えて残念に思ったのですが、何か違う。帰ってから調べると、この2424号は先行車だそうです。

2000系気動車は置き換え間違いなしですから、N2000系はなんだかなあと思わんでも無いですが、これはこれで。

撮影後、普通列車に乗って多度津駅へ。ただ、10時過ぎの出発にはまだ早いので意味もなく特急に乗って観音寺まで往復するなどして暇つぶし。

朝は徳島でキハを撮影していた級友と多度津で合流して、「四国まんなか千年ものがたり」へ始発の多度津から乗車。ただ、どうも琴平駅から乗車するのが正攻法っぽいですね。

185系気動車に乗るのは、それこそ撮り鉄趣味を始める以前に家族旅行や帰省で行った九州以来でしょうか。かなり久々です。

観光列車の車内で温かい食事が食べたいというのが優先度の高い希望だったので、下り列車の「そらの郷紀行」を選びました。

琴平を出てすぐに食事が出てきます。琴平を出てすぐはちょっと忙しない感じがします。食べ慣れないお洒落な感じのメニューですが、美味しかったです。

トンネル通過中は室内灯がかなり素敵。天井とか木材で結構良いです。

九州会社の特急も木材が多用されていますが、それとはまた雰囲気が違う感じです。

「四国まんなか千年ものがたり」にはお一人様席があるのがウリのひとつで、これが編成の両端にあります。お一人席というかカウンター席です。4人掛けのテーブルは3人以上じゃないと発売されないので、2人組だと2人掛けテーブル席かカウンター席になります。でもカウンター席は3席並びなので、カップル+オタク一人とかなる可能性もある訳です。

今回乗っているのは、大歩危行きだと進行方向後方になる3号車「秋彩の章」の1ABでした。進行方向の1号車はBC席が空いていて、これだと窓のピラーに被ってしまいそうだったので、視界が開けているほうにしました。

これは坪尻駅に入るところ。通過列車は引上げ線は使わずに、停車する列車だけ引上げ線を使う感じです。

秘境駅の坪尻駅に停車して、駅舎の写真を撮れるくらいの時間停車するのはなかなかポイントが高いと思いました。

ただ、自分は坪尻駅に着くころにはもう食べ終わっていたと思いますが、まだ食事中の人も居たので、ホームに降りる人でバタバタしたり、それでなくても引上げ線で進行方向が変わるときに車内を運転士が通り抜けるので、それはちょっとどうなのかなと思いました。自分は確かに食べ終わってはいましたけど、気分としては一応食事中な感じです。

自分たちの列車が停車中に高松方面の南風10号が通過します。駅の端から撮れますが、生憎のピンボケとシャッタースピード不足のコンボであえなく轟沈。普通列車にせよ徒歩にせよ来るのは一苦労の駅で、南風10号撮れると分かって結構ワクワクしたんだけどなあ。

兎も角、坪尻駅を出てしばらくして吉野川を渡ってい辺りで食事の続きで、温食のビーフシチュー。おいしい。あと一緒に出てきたバターライスがかなり美味しかったです。バターライスってあまり食べたことが無い気がします。バター苦手なので避けてるんだと思いますが、美味しいものは美味しいです。

吉野川を渡ってしばらくすると大歩危峡に入りました。

カーブの連続です。ここまではかなりゆっくりと走っていましたが、山間部に入ると一気に速度が速まったような気がしました。

気分としては、琴平を出てドリンクサービス、坪尻駅を出て吉野川を渡って一段落してから大歩危峡の風景を眺めながら食事したいなあ、なんて思いますが、この通り右に左に揺れるものですし、吉野川を渡ってしまうと終点の大歩危まで大して距離が無いので、難しいのでしょう。高知まで延長運転しないかな…とか。

終点の大歩危駅。地元の方の歓迎付き。写真撮りましょうかとか言われましたけど、恥ずかしいので断っちゃうんですね。あとから、一枚くらい自分の写真があっても良かったかなあ、なんて思ったりします。

大歩危には12時48分に到着して、すぐに後続の37D 南風 7号に乗り換えて高知に向かいました。13時41分に高知に到着して、これまた慌ただしく13時49分発の2075D あしずり 5号で伊野駅へ。

伊野駅前-伊野

ツイッターで海外の鉄道写真を精力的に撮影されている方の多くが路面電車のファンで、自分は正直そこまで…って感じがしますが、その理由を考えると、日本の多くの路面電車で旧型車を狙うにはフォトランに参加するとか、朝ラッシュを狙うしか方法が無いから。日本の路面電車には驚くほど古い車両が残っていてツイッターでは話題になるけど、基本的には車庫で寝ていてテキトーに行っても今風の車両しか撮れないわけですね。それは楽しくない。

ところが、とさでん交通ではこの古めかしいスタイルの路面電車が幾らでも走っている訳です。これは楽しそうだから、自分でも撮ってみたいと思った次第。

特に伊野線の伊野や朝倉の周辺は非常に雰囲気の良い併用軌道で、詳しいことは知りませんが運用上の都合か、このスタイルの車両しか入ってこないです。

路面電車は撮り慣れない被写体で、望遠レンズに頼り切りのありきたりな構図ですが、これは新鮮で楽しいです。

旭町三丁目-蛍橋

この塗装も可愛らしくて良いです。

朝倉から伊野は毎時3本程度ですが、手前の鏡川橋までは毎時10本以上。路面電車なのだから撮り放題だろうと思ったら案外そうでも無くて驚きました。

高知は数時間の滞在ですが、小銭を用意するのが面倒だったので伊野で「電車一日乗車券」を買いました。市内線と全線で分かれていて、全線乗車券で1000円でした。

北浦-領石通

折角、一日乗車券を買ったから元を取りたいというわけでも無いですが、伊野から反対方向の御免線北浦駅へ。

旧塗装が来るまで粘りたかったのですが、意外に移動に時間が取られて、新塗装の後追いで妥協。結構派手な全面ラッピングみたいな車両も走っています。

菜園場町

次のはりまや橋方面の列車に乗って、はりまや町一丁目の陸橋から俯瞰しようと思ったのですが、陸橋の再塗装で通行止め。それはナシだろうと思いましたが、だんだんと晴れ間が見えてきたのでこの機は逃せないと菜園場町の端から最後の一枚。全開とはいかないものの、なんとか無事に仕留めた!

高知駅に戻って、別行動の同行者と合流して17時を少し回った時間に出発のしまんと6号で大歩危へ再び。

今回の旅は温泉と食事を楽しもうという事で、サンリバー大歩危にチェックイン。

大歩危の宿は、本当はワープ四国のパックプランでフリー切符と抱き合わせで買いたかったのですが、連休前日とあってどこも満室。結局、切符と宿は別々で個人手配していますが、このサンリバーも空室僅かで危ないところでした。

級友と食事を楽しめるのは非常に良かったです。この写真には写っていないですが、郷土料理の「でこまわし」という芋の味噌田楽があったのですが、これがちょっと管理人の口には合わない感じでした。芋の味噌田楽、文字で書くと良さげなんですけどね。

旅行記は後編に続きます。

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