徳島は居心地がよくて大好きな場所です。吉野川の堤防道路を運転していて、片方に讃岐山脈があり、片方に四国山地があり、真ん中に吉野川がある。右岸と左岸を結ぶ沈下橋がある。地元とも、今住んでいる埼玉県とも全く違った風景のある場所だけど、不思議と居心地がよいのです。
そんな徳島に久しぶりに足を運ぼうと思い、2月の天皇誕生日の振替休日の連休で徳島に足を運びました。
徳島は居心地がよくて素敵な場所なので、連休の息抜きとしての訪問ですが、剣山2号と、夕方の池ノ谷の蓮根畑の水鏡を撮りたいというイメージで出発です。
連休初日の2月22日(土)は午前中に都内で用事があり、昼過ぎからのスタート。実家に寄り道をして18時頃に海老名を出発。
21時過ぎに岡崎SA、23時に土山SAと順調に進み、桂川PAで24時から23日の2時まで小休止。鈴鹿山脈の前後では降雪があり、土山SAでは「ここまでの積雪は珍しい」という会話を耳にするほどの雪模様でしたが、SAを出るタイミングで除雪が入り、特に問題なく通過。
むしろ西宮山口から阪神高速7号線に乗ってから淡路島の室津PAあたりまで、交通量が少ないうえに路面は薄く積雪がある程度の状態で、こちらのほうが怖かったです。
ともかく、3時半に淡路島の室津PA、淡路島南PAで4時から6時まで仮眠して、7時前には吉野川市鴨島に到着しました。
2025年2月23日
高速を降りて真っ先に給油。徳島は土日でも朝から夜まで営業しているガソリンスタンドが多いように感じるのも、車で訪れて安心感のある部分です。
コンビニに寄ったのち、以前も訪問した阿波川島~西麻植のポイントへ向かいました。

薄日が若干さしていますが、とても晴れているとは言えず、3連敗を記録(2020年9月、2022年6月、今回…)
編成は剣山+四国+剣山+四国で比較的整ったもので、先頭のキハ185-13は3000番台から特急に復帰した個体です。着雪も若干残っていて、これはこれで悪くないとは思います。
2022年6月には同じ場所でもう一両の3000番台から復帰したキハ195-9を撮影していました。このエントリーを書くため読み返すまで気付いていませんでした。

鮎喰川橋梁の良い作例を目にしていたのを思い出し、剣山4号をここで撮ることにしました。
剣山+剣山の帯が青空と水面によく似合って、素敵な感じだと思います。
拝見した作例は3月上旬に撮られたもので季節としてはあまり変わらないと思いますが、河川敷の砂利が隠れるくらいの水量でした。どうやら雨の少ない時期、鮎喰川の下流では水の流れが無くなってしまう(ただし伏流水として存在する)ことが知られているようで、水の多い時期に再挑戦したいと思います。
2025年3月15日のダイヤ改正で9時台に走っていた(元)剣山4号は減便されてしまいましたが、この場所なら朝の剣山2号も、10時台になった剣山4号も狙えます。

昼の時間帯のアンパンマン剣山はどうも撮る気が起きず、コメダ珈琲に行ったりコンビニの駐車場でだらだらと過ごしているうちに午後になり、曇り空も広がってきました。
一応は旅の狙いの池谷に足を運んでみたところ、これはこれで悪くないかなという気はしたので、少しだけ撮影しました。
アイキャッチに設定している徳島方面の975Dと高松行きの3024D うずしお24号も一応カメラに収めて、板野の宿に投宿しました。
2025年2月24日

翌朝も西麻植に足を運び、ついに、剣山2号を晴れで撮影することができました。
剣山2号との対戦がこれで終わりかというと、やはり四国色を先頭に撮りたいし、ビニールハウス(どうも蓮根の苗を育てているようです)が立っていない時期に撮りたいし、まだまだ先は長いです。でも一旦は、これで一安心です。ビニールハウスがない時期だと、1月になるのかなと思います。
ようやく晴れて撮れたというのに不満ばかりで自分でも嫌になりますが、ここは四国色先頭か、せめて剣山先頭で撮りたかったという本音があったりもします。

剣山2号の前後で、1200形気動車3連の運用があります。434Dの普通阿南と、438Dの普通徳島です。
434Dは剣山2号より早い時間なので、オレンジ色の朝日を浴びるステンレス車体がそれはそれは美しい様子でしたが、うっかりピントが迷子になってしまいました。

山間部へ足を進めて、剣山4号を小島~穴吹で撮影しました。25分前の普通列車が通過したタイミングでは雪の粒で画面が白くなるくらい雪が舞っていたのですが、数分で収まってしまいました。

剣山4号の撮影後、そのまま大歩危に行って沿線で待っていれば、千年ものがたり号と2000系気動車の回送を撮れていたと思うのですが、いろいろな事情があり、大歩危の沿線に到着したのは15時頃になりました。

大歩危の雪景色を定番のお立ち台から。
前回、2020年に来たときはまだ特急南風に2000系気動車が走っていました。自宅から遠く離れた四国の同じ場所で、違う季節で撮れて嬉しかったです。

南風18号の後続の普通列車4238Dはそのまま大歩危のお立ち台から撮り、次は小歩危~阿波川口の白川橋梁に移動しました。
右下に少し見えている道路から山に入ると、白川橋梁をやや高い位置から見下ろせる撮影ポイントがありますが、私の車ではとてもシャーベット状の道路を走れないし、場所も良くわからなかったので国道から撮影となりました。

私の車では雪道は走らないだろうしスノータイヤで問題ないと思っていましたが、四国で降雪時に撮影するというのは想定外でした。布チェーンは携帯していましたがそれを活用できたかは別問題です。
2025年2月25日

平日の火曜日ですが、徳島に残って延長戦です。
平日にも関わらず大盛況の池谷で、951Dの桑野から。

平日にも関わらず大盛況の理由は、22日の土曜日に首都圏色同士でペアを組んで検査明けしたキハ47 114が4303Dの運用に入ったのでした。
確かに朝日を浴びてオレンジ色に輝く首都圏色は最高ですが(正直、オレンジ色に染まった姿は四国色より映えるとは思いますが)私は四国色を撮りたかった…

185系気動車に変更になってからのうずしお1号は初撮影です。剣山+剣山が整った編成で素敵です。

955Dの編成写真は手堅く撮影済みなので、違った構図にチャレンジできました。これは移動して正解です。
剣山5号は穴吹川橋梁にて。
急斜面の足場で三脚を立てるのが面倒だなあと横着したのですが、カツカツで残念な感じです。
記事をPostした後に読み直して思いましたが、四国色先頭だと少し物足りない気持ちも出てきました。赤帯で引き締まった松山運転所のキハ185系を撮らなくては…

せっかく徳島に来ているのに、食事がホテルのレストランとコンビニとチェーン店ばかりも違うなと思ったので、昼食はロードサイドのうどん屋に入りました。
吉野川市 学駅近くの「いろは」というお店です。お値段お手頃、量は大量。

夕方になったので沿線に戻ってきました。ここは初めて訪れた場所です。池谷駅から南にひとつ目の踏切です。
運用を調べていなかったので唖然としましたが、4303Dからの流れで首都圏色ペアでした。運が悪かったとしか言いようがないです。
この後、蓮根畑の水鏡を狙いたかったので移動しましたが、次の列車まで待っても良い具合に撮れたと思います。次回以降の課題です。

今回の旅で撮りたかった景色を撮れました。
四国はいつも最高の景色を見せてくれます。

10分で一気にオレンジ色の空に変わりました。
訪問したタイミングでシルウェットが一番きれいだったのは17:46頃の列車でした。1200形気動車です。
背後に讃岐山脈が広がっているので、カレンダーが進むとともに太陽が稜線に落ちるようになります。本当は、あと2週間ほど前が訪問のベストシーズンだったのではないかなと思います。

ラストも1200形で板野発の牟岐行きです。翌月のダイヤ改正で朝の桑野一本を除いて高徳線はすべて徳島行きになりましたが…これは写真を拡大しても牟岐行きはわかりません。
975Dのときは高揚感があって、ラストは静けさがある感じがします。
すぐに鳴門ICから高速に乗り、関東に戻りました。淡路島の室津PAから静岡PAまでノンストップでした。そこまでは調子がよかったのですが、給油でペースが崩れて、その後は猛烈に眠くなりました。
自分の車は70リッターの燃料タンクで、高速では燃費11km/ℓ近いので理屈上は徳島~自宅を無補給で行けるはずですが、目盛りの減りを考えるとどう頑張っても600kmくらいが限界だと思います。貧乏ランプが点灯した後に100km走れるなら別ですが…
早朝に帰宅して、そのまま出社です。
十数時間前まで徳島で素敵な景色と素敵な汽車を撮っていたのに、混雑した武蔵野線に揺られて会社へ向かうのが悲しかったです。同じようなことは、昨年の夏に高知に行った時も思いました。人生のどこかで、四国の汽車に乗る日常を送ってみたいです。