香東欧遠征2019 ① 旅立ち

昨年から「シベリア鉄道・欧州遠征2018」と題したシリーズで更新を続けていますが、ついに1年掛かっても書き終えることはありませんでした。8月頭に定期試験が終わり、今年も約4週間の長い遠征に出発することになったのです。

昨年の遠征は鉄道ファンでない友人(シベリア鉄道に乗ったのだし、鉄道移動も多用したのだから良き理解者であることは間違いない)との旅行で、そこそこ観光地にも行った気はします。ただ個人的に一番楽しかったのは鉄道写真でして、今年の遠征は単身なので、存分に海外鉄道の写真を撮ろう、そういった趣旨です。

2019年8月8日

旅の始まりは関西空港。空港の直営両替所に電話して事前予約しましたが、電話対応が非常に丁寧でとても気分が良かったです。ちなみにWEBから事前予約するとレートが多少良くなります(3日前まで。管理人は予約を先延ばしにしていた…)。

空港の両替屋は一般的にレートが悪いと言われますが、物価の安い国に行くなら現地で節約して、細かいレートは気にしないのが精神衛生上良い様に思います。

今回はpeachで出国。

鉄道趣味界隈で人気のないpeach、個人的には通路側さえ予約すれば文句なし。もはや飛行機のチケットを手配したのがいつだったか忘れましたが、通路側を指定していたようで安心しました。ANA系列とあって客室乗務員に明らかにLCC「らしくない」方が居たのが印象的。新人っぽい方も乗っていたので研修担当とかなんでしょうかね。釜山着陸後、タキシング中に頭に氷の粒が落ちてきました。飛行機はちょこちょこ乗りますが、これは初めての経験。

釜山には定刻に到着し、5分で入国、次の10分で荷物を受け取り飛行場の外へ。釜山空港から市内まではバス、タクシー、地下鉄と選べます。バスは本数が少ないらしいのと、所要時間が1時間程らしいので地下鉄にしましたが、迷うことなくスムーズに乗り継いでも釜山駅まできっかり1時間だ。空港から軽鉄、地下鉄を2本数乗り換えるのは面倒なので、バスの方が楽かも。2人以上なら確実にタクシーが楽。

仁川国際空港は出国スタンプだけでなく入国スタンプも省略しているので、せめて入国印は欲しいと釜山空港を使っただけで特に用事はないので直ぐにソウルに向かいます。

17時発のKTX 150号に乗り、ソウルに到着したのは19時41分。ぶっ通しで乗るには長過ぎ。

なんとなく、小田原駅みたいだと写真を撮ったらいい感じになった一枚。この奥から箱根登山鉄道が発車…(しません)

夕食は駅のコンコースに入っている店で海鮮スンドゥブチゲ選ぶ。旨いとは思うが、如何せん非常に辛い。鍋が高温に熱せられているので全く冷めない。辛さと熱さで完食はならず。

ホテルは駅前のHotelette Seoul Stationというところ。4畳くらいの部屋と1.5畳くらいのシャワー・トイレ室だが非常に清潔で心地の良い部屋。


翌朝、ソウル駅で朝マックを食べてから空港線A’rexで仁川国際空港へ。明洞の日本製品不買運動ののぼりが官製だと批判され市長が謝罪していた時期なのだが、この空港線は相変わらず竹島プロパガンダを流している。

仁川からは聞き慣れない航空会社の、カザフスタン国営のアスタナ航空というのに乗り、これでアスタナ(ヌルスルタン)を目指す。

今回はアルマトイで乗り換えるので、仁川ではチケットは2枚発券。アルマトイで入国して、アルマトイからアスタナは国内線と言うことだが事前にチケットは持っているし荷物も積み替えてくれるので直ぐに乗り継げるという寸法。

アルマトイへは定刻に到着した。当地での乗り継ぎが1時間半なのに入国審査は混んでいてるし、しかも入国カードの書き方を調べようにも事前に買っていたSIMが全く繋がらず非常に肝を冷やした。

入国カードは記入欄こそ多いが、氏名と国籍、Home Adessだけ記入すれば良い。

写真はアルマトイ→アスタナの機材。ボーイング757に乗ったのは恐らく初めて。幼い頃にデルタやノースウエスト航空で乗っているかも。

結局、慌ててたのは杞憂でアスタナ行きの出発ゲートに着いても先客が一人しか居なかったのだが、この方は日本に数年間住んでいてこれから日本に戻るというカザフスタンの方であった。

日本とカザフスタンの直行便は存在しないというのが予備知識だったが、カザフスタンのSCATという会社がアスタナ↔成田で週一で便を運行しているらしく、それに乗って日本に戻るとのこと。(長距離も飛ぶLCCの)Scootの発音を間違えているのかと思ったが、アスタナの街中にSCATの広告が出ていて納得。成田からアスタナの便は13人しか乗っていなかったと言っていたが、知られていないのでは仕方ないだろう…後日、増便予定というニュースを目にした。大丈夫なのだろうか。

夏季限定のチャーター便なのか詳しくはないが、アスタナ航空系列の(?)Sunday Airlineなるものが日本に飛んでいて航空ファンの間で話題になっていた。アスタナ航空はヨーロッパへの便が多いので、調べればヨーロッパ各地へお安く飛べそうである。

空港から市内はバスで1時間だが、日没までに市内のバスターミナルでステプノゴルスク行きのバスの時間を調べて、現地SIMを買いたかったのでタクシーで急ぐことにした。

が、このタクシー、ヌルスルタン-1鉄道に行けと言っているのにアスタナ・ヌルルィ・ジョル駅に向かうし、そもそも3500テンゲと相場より高い値段を吹っかけているのに(これには同意した)行き先が違うからヌルスルタン-1駅に行けと言ったら4500テンゲと言い出した(面倒なので払った)。

アスタナ・ヌルルィ・ジョル駅は市内から離れているので結局、所要時間1時間。バスを使えば良かった。

ともあれ夕刻の鉄道駅に到着。徒歩15分くらいのホテルにチェックインして、駅に戻って駅の横のバスターミナルでステプノゴルスク行きの時刻表を入手。

ぼったくりタクシーのお陰で市内の到着が遅れ、市内の携帯ショップが閉まっていてどうしたものかと思ったがバスターミナルの売店でSIMを売っていたので、ここで購入した。

キャリアはロシアでも見かけるbeeline KZでインターネットだけ8GBで2100テンゲ。

ホテルの真下が24時間営業のスタローバヤで、時差もあるので非常に眠かったが、夕食を指差し注文。ちなみにカード決済も可能なので夜間でお釣りがないから小銭も出せと言われても安心。

写真3枚は駅周辺と駅前の風景。ほぼ画像編集していない、とても綺麗な空でした。


昨年の遠征記事が完結してもないのに始まった2019年夏の遠征記事。今年の旅は写真枚数少なめでハイペースに更新したいなと思ってます。それでは。


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