やっと揃ったスハ44系特急型客車セット

相当久々に、鉄道模型のお話。

管理人、鉄道模型は一時期に比べ全く触れてないんですが、まあ自由に使える金額というものは鉄道模型にハマっていた時期より格段に増えているのは間違いない訳で、たまに面白そうなものを見つけては買うというのはやっています。相変わらず中古ばかり増えているのですけども。

で、数か月掛けてとある編成を揃えてみました。今回はそんなお話。

タイトルのスハ44系特急型客車セット。なんともパッとしない商品名ですね。ええと、ケース背面にはC62. 44 Series Super Exp Trainと書かれていますがなんだこれ。動力動きますとの事で客車込み7000円はまあ買ってみるかと、と思って買いました。えぇ…

10-100 C62
C62, 44 Series Super Exp, Train
C62 スハ44系 旧特急型客車

とのこと。

その正体は…「つばめ」茶編成(昭和26年・1951・頃)。

知られている通り、「つばめ」編成は1956年の東海道線電化時に俗に言われる「青大将」へと塗り替えられていますので、それ以前の「茶編成」。

後程紹介しますが、このセットに含まれているのはシングルルーフ展望車の「マイテ49 2」です。マイテ49 2そのものは「つばめ」用として使われた車両で間違いなのですが、そもそも「マイテ49 2」になったのは1953年の称号改正であった訳で…それ以前は「スイテ49 2」じゃないかと。

そうなると、茶色いマイテ49 2を含む「つばめ」編成というのは1953年から1956年までの極めて短い期間のみ走った編成である…こまけぇこたぁいいんだよ!!とセルフ突っ込み。だってこのセット、一言も「つばめ」編成だなんて言ってないもんね。これ編成例だし。

セットのC62はお馴染みの旧製品。

テンダーが埃っぽいのと非公式側ランボードの白線がガタガタなのが気になるポイント。気が向いたらC62は特定番機にしたいので、手持ちの動力が死んでる車体と交換でも良いかな(ただし部屋の中で行方不明になっている模様)。

では客車の方紹介。東シナ スハニ356。編成中にはこの一両だけ。単品購入の必要はない。

セット付属のスハ44は東シナ スハ4426。こちらは編成例通りにするには追加で2両必要という事で…

ヤフオクで購入。ん…なんか2両でインサート違うんですケド。

セットに記載されている製品番号は5011-1。現行品は2010年発売の「つばめ」編成に入っているもの。対する製品はこのセットで指定されているもので、旧旧製品といったところでしょうか。

所属と車番は大ミハソ スハ442。

台車集電板は一両には入っていました。窓の多い旧型客車なので室内灯取り付けしたいところですが、台車集電板が足りてないことや、車両側の集電板自体が旧製品の室内灯に付属していることを考えると少々厳しいかもしれません。

501と501-1で差異は確認できませんでしたが、501-1のインサートは植毛されていました。旧製品の類はそれなりに持っていると思いますが、何気に初めて見るタイプです。

続けてスロ60。

スロ60は追加で4両必要です。こちらもオークションでまとめて5両入手。セット指定は5012-1と品番が4桁ですので、こちらも旧旧製品ということになります。インサートの色もスハ44と同様です。

セットが東シナ スロ6021(下)と単品が大ミハソ スロ607(上)。

食堂車のマシ35。

食堂車というと、調理室のこの変則的な窓配置が特徴的でしょう。ただ、寝台列車や特急電車の食堂車と違い、小さい窓が上の方に付いているといった形ではないので、ただの旧型客車にありがちな変則的な窓配置に見えなくもない。

そしてこのセットの一番の特徴がこのシングルルーフ展望車のマイテ49。ネットで軽く調べてみると、どうも二十数年前に単品発売され、「はと・つばめ」編成のセットとしても売られたようです。

現行品の「つばめ」編成にはマイテ39が含まれていますが、SLやまぐち号の客車として使われてマイテ49を模型化した方が喜ばれたような気もしますが、各自でJRマークを張って云々という工作が好まれる時代ではないのでしょう。

ディテールはシンプルの一言に尽きますが、特に文句の付け所がある訳でもない造形です。とてもKATOらしいと思います。

HMには前オーナーが「つるぎ」を指定。鮮やかで個人的に好きなデザインですが、いくら何でも1961年から運転を始めた寝台列車のHMは変えたいなあ…

戦前の優等車両には三軸ボギー台車が欠かせません。SLやまぐち号向けに新造された35系4000番台の台車は不釣り合いに小さくて残念でした。せめて軸箱支持装置にはコイルばねを使っていてほしかったかなと思いますが、しかし不釣り合いに小さいと言っても日本型鉄道模型の台車はスケール合ってないので先入観からくるイメージかもしれませんね。

編成美が気に入り揃えたこの「つばめ」、上述した通り室内灯の点灯は厳しいと思うのでせめてテールマークとテールライトの点灯化は試してみたいですし、牽引機のC62については銀河モデルのパーツを集めながら特定番機に仕上げてみようかなあ…どうしようかなあ…

といったところで、ネタも尽きたのでここまで (^^;)


「やっと揃ったスハ44系特急型客車セット」への2件のフィードバック

  1. sekisuikinzoku より: 返信

    通りすがりに、古い記事にすいません。(汗

    最近私もこのセットの空ケースを入手しまして、中身を揃えようというところです。それで、中身はスハ44系の方は良いんですが、C62がどういうディテールの製品が入るのかが分かりません。なので、このセットに入るC62の特徴があれば教えていただければと思います。

    それと、関水金属の品番3桁時代の製品ですが、クリアケースの中敷きは、植毛というかケバケバしたタイプの方が古いです。そしてインサートはハイフン無しの方が古い(前期ロット)です。なので、ここにあるのスハ44は、中敷きとインサートが違っています。
    ハイフン有りの方(後期ロット)はこのスハ44系の場合、ラインナップに青大将とブルーが追加された後のロットのです。多分裏を見たら室内灯の説明の有り無し等々違いもあると思います。車両自体は変わらないとは思いますが・・・。

    あと、クリアケースも、品番3桁時代のは「KATO」のロゴが透明なんですが、前期ロットの方は、フタにあるロゴが裏側から入れられているのに対して、後期ロットの方は表から入っているという違いもあります。また、車両が入るケースの下側の部分も、裏に入った「JAPAN」の刻印の、大きさや位置が微妙に違います。(どっちがどうかは忘れましたが・・・。)

    細かいところですが、こういう古い製品は中古のお店によっては、ケースと中身を別々にして売るところもあるので、ケース入りを持っている方には、出来るだけオリジナルな組み合わせ、形で持っておいていただきたくて・・・。

    長文失礼致しました。(汗

    1. sekisuikinzoku様、コメントありがとうございます。また、コメントの承認が遅くなり申し訳ありません。このブログシステムのコメント回りはどうにも使い勝手が良くありません(-_-;

      C62は状態も良くなく手放してしまいましたが、説明書によれば、入っているのは品番2003のC62です。写真を見る限り、C57の動輪を履いた最終仕様ではないでしょうか。

      クリアケースについての情報ありがとうございます。しかし、車両を買い足した後にタイミングよく12両用のインサートを手にしたものですから、すべて移し替えてしまいました。(;´д`)トホホ。残念ながら、一部のケースには別の車両を入れたり、もうバラバラです。

      興味深いことにハイフンありのスハ44(511-1)のインサートは510~514の5種がラインアップされているだけで、青大将とブルーは追加されていないです。スロ60のケースは幾らか残っていましたが、確かに、ロゴが裏側から刻印されているものと表から刻印されているものと、違いがあり面白いです。

      今でこそ、既製品や塗装済みキットで満足していますが、模型に触れ始めた頃、鉄道模型考古学のムック本を愛読していました。あの本はケースやインサートにはあまり触れていなかったですが、ケースとインサートのオリジナルを揃える、という観点の模型趣味もあるのだという新たな気付きです。

      更新の遅いブログですが、どうぞまたご覧いただければ幸いです。
      ありがとうございます。

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