夏の中国旅行[その8]

久々の休みを得ても、イマイチ有効活用できませんでした。

初撮りに行きたくてもなかなか撮りたいものは無いし、何より天気が良くない。天気が悪いってどうせ体感でしょというそこの貴方。これは日照時間の統計が出ておりますので是非ご一読を…(地元に比べて、今住んでいる地域の期間合計日照時間がおよそ半分なのです(/ω\))

兎も角、Twitterを見ていて、湘南ライナー10/14号を撮りたい欲が極限まで高まったので来月初頭に関東に戻ります…(‘Д’)まあ、ANAのマイルを予定していた時期に消化できなさそうだなと思って、それを使えば復路の交通費を浮かせられるなという。

さて、今回で中国旅行レポートは最終回。

今回、上海までわざわざやって来たのは、ずっと書いているように上海フェリーに乗船する為。(だんだん投げやりな文章になってきている気がすれどその通りだからね…)

乗船券は、大阪で事前に発券しておきました。

ともかく、です。肝心の上海港国際客運中心の入り口が大変分かりにくいのです。

地下のセキュリティチェック・待合室の入り口は地下2階にあり、地下の入口の近くまでエレベーターで降りれますが、地上から「このエレベーターです」と見分けるのは難しいでしょう。

頑張って、文章で説明を試みます…地図を見ると、上海港国際客運中心一帯が緑地になっていて、入口はこの緑地の西側です。上海港国際客運中心の面している東大名路と旅順路の交差点(つまり緑地の西側)にレンガ造りの建物(耶松船厂旧址)があり、この真横に地下へ入るスロープがあります。

スロープを降りると、左手にさらに地下へ降りるスロープがあります。奥にガラス戸があり、そこがフェリー乗り場の入り口になっています。

地下1階までは百度地図の提供してるストリートビュー機能で確認できますので、事前に見ておくと楽かと思います。ちなみに、地下鉄国际客运中心駅の出口は3号口が最寄になります。

警備員曰く八時半(手でそれらしい数字を作っていたのでバーディエンバン(八点半?ー?と聞き返した…)にドアが開く様で、それまでは電気すら消えています。

警備員はエレベーターで外出れるし、荷物は見てるから外で待ってな!みたいな雰囲気でして、今回は先客の方の荷物だけ置かれていましたし、ここは警備員を信じて(あまり海外で勧められないけど…)エレベーターで外へ。緑地の真ん中に出るけど、こりゃ初見じゃ無理。

ところで、上海は少なくとも北京よりコンビニの数は多いはずですが、近くにはありません。ここ注意です。私と同行者は仕方が無いので近くのスターバックスで適当に食事を買って立ち食いとなりましたが。

「お詫び]折角、フェリーに乗ったのですから、レストランで食べた食事の写真も載せたかったのですが、諸事情により写真を保存した(投稿に使用しているものとは別の)パソコンにアクセスできていないので後日掲載します…さすがにこれ以上エントリーの投稿は先延ばしに出来んなって。

さて、気分が悪いとはいえ食事を抜くのは好きでない無いので、軽く夕食を摂った後しばらくダラダラと過ごしながら、気づけば夕方。

響灘を航行する船内から、日没直前の太陽。

この響灘の東側が、かの有名な玄界灘で、遠くに見えているのがその玄界灘に浮かぶ小呂島です。

目線を進行方向に向けると、恐らく遠くに見えているのが沖ノ島。

で、デッキに出てると気づいた(出航後、デッキに出るドアに手をかけてみたのですが、動かなかったのでてっきり出れないのかと思いこんでいました)のが丁度この写真を撮っているときで、マジ!?やっぱりデッキ出れるの!という事で昼からベッドに倒れたままの同行者に声を掛ける暇もなく慌ててデッキへ。

日没直後の時間は短いのです…

デッキに出るとまず風の強さに驚きました。そして、そこには堂々たる煙突が。やはり、これはただ酔うだけの乗り物ではなくて、洋上を航海する船舶なのだ。

当たり前のようなことを書いていますが、出航以来レストランに入ればそれなりの食事を食べれて、後は気持ち悪く酔いながらベッドやソファでうたた寝を繰り返していると、潮風に吹かれて目に入ってくる煙突や救命ボートはこれまでの全てをリセットする衝撃でした。

今まで見てきた夕焼けの中で抜群に美しいのです。画像編集に頼っているのではないのです。これは、私の目が見た光景に限りなく近い。

外国船のデッキから眺めているからこそ感動したのかもしれません。

外国のビーチから見る夕焼けも間違いなく美しかったと思います。それでも、これは違うのです。帰国する我々を祖国が歓迎しているかのように思えてきます。

この後も暫くは夢中でシャッターを切りましたが、後で見直してもこの辺りでISO感度の限界かなと言ったところでしょうか。

そして日没後も私はデッキに居ました。

到底お見せできるような写真にはなりませんでしたが、北九州工業地帯や夜間も走る内航船を眺めながら…

そう、関門橋の通過を待ってたのでした。

大阪や神戸と新門司を結ぶフェリーは関門橋を通過しないので、ここを通れる機会はそう多くないでしょう。貴重なタイミングです。(それも、ライトアップ時間中に通過です)

翌朝、タイマーを設定してせめて瀬戸大橋を見るかと思ったのですが、(来島海峡大橋は日の出前です)同室の友人の睡眠を妨害する効果しか無かった様で…

若干落胆しつつ朝食を摂ってからデッキへ向かいます。

護衛艦一般公開でお馴染みの浮き輪。瀬戸内海を航行していても、SHANGHAIの文字が上海フェリーを主張するのです…

この日、朝は雲が多かったのです。こんな雰囲気も、蘇州号には似合う気がします。

暫く待っていると、青空も見えてきました。

そして明石海峡大橋通過!

実にあっという間に通過します。海面から橋まではかなりの高さなので威圧感とかは感じませんでした。

左手に見えているのが淡路島です。

こうやってみると、橋はその全景が見えてるのが一番綺麗だな、って思います。

明石海峡大橋を通過すると神戸の街並みを左手に見ながら、大阪港へ進んでゆきます。

最終的に大阪港着は定刻より1時間遅れの10時少し過ぎに到着。2泊3日の船旅の終わりです。

旅行を通じてトラブルも特になかった訳で、帰国が待ち遠しいと思った訳でもなかったし、そもそも到着日前日の昼頃からdocomoの電波が入っていた訳で、帰国できた!凄く嬉しい!とかそういうものはない(苦笑)

飛行機と同じようなタラップで建物に入って、パスポートコントロールと日本にしては厳しい税関検査。あとは地下鉄駅までのシャトルバスに乗って、ここまで9日間に渡る旅行は幕を閉じたのでした。

ブログにまとめるにあたって、この旅行の感想は何だったのかと考えると、例えば、軍事博物館では中国のプロパガンダというか「愛国教育」の巧みさには驚かされたし、中国がいかに技術を大切にする国かもわかった。万里の長城とか人民大会堂でも思うところはあったし、でもそれは各施設の感想であって、旅行自体の感想とすればやはり、行きたいところに行けて乗りたいものに乗れて文句なしの旅行だった!と思うのです。

国内で撮り鉄遠征と言わずとも一日二日、特定の編成を追いかけるときに訪問したい撮影地を計画通りに回れた時と似たようなものかなと思った次第。

まあ、そもそも管理人は以前、広州に2年間住んでいた訳で、例えば地下鉄とかバスの乗り方とか人民の話声とか?カルチャーショックみたいなのは無かったというか…まあそもそも中国だしそんなものはないよ、みたいな。

さて、ほぼ、個人的な記録になりますが、今回の旅行に掛かった料金をまとめておきます。

春秋航空 IJ1031便 東京成田-天津 17090円
上海フェリー蘇州号 2495便 上海-大阪 2等室A学割+燃料サーチャージ 21800円

ジンジャン イン 北京 マジアプ 4泊 6442円
ジンジャン イン 上海 トレイン ステーション 1泊 1835円

高速鉄道 C2082次 天津-北京南 二等車 950円
寝台列車 T109次 北京-上海 硬臥車 5673円

ここまで旅行前に支払済みのもので、53790円。

出国する際に成田空港の第三ターミナルで4万円両替。近くにあった両替店は小銭が欲しかったので、別のショップへ行ったところキャンペーン中で若干レートが良く、2180元。

で、帰国後に次回訪問に向けて小銭等を215元程残して、日本円に600元程再両替。

手元に残っているチケット類の金額は以下の通り。

S2線 黄土店-八達嶺 6元
中国万里長城・八達嶺 20元
八達嶺から下山したスライダー 80元
北京市中山公園3元
人民大会堂参観料 15元
中国鉄道博物館東郊館 10元

これに加えて交通費で100元程?使っています。今回、お土産はほぼ買っていませんから、差額の1000元程は食費他という事ですね。国内旅行に8日間も行けば同じくらい消費するでしょうから、妥当なところだと思います。

もっとも、中国は本来、食費を節約できる旅行先ですから、少し使い過ぎな気もします。今回は、ファストフードやファミレスばかり利用していましたから、致し方ありません。が、これも国内旅行に行ったってファストフードとファミレスに入るのは変わらないし、疲れたら駅の喫茶店に逃げ込むのも変わらない。節約旅行を心掛ける訳でもなければ別に良いかなと思います。

今回の旅行後に、銀聯カードを作りましたが、それでも海外なので現金を持っている安心感と言うのは間違いなくありますから、少額だけ持っていくというのも選択肢になりにくく、難しいところではあると思います。もっとも、今の中国がクレジットカードが浸透していて持っていれば安心かというとそれがまず違うのですが。

と言ったところで、8回に渡り続いた、2017年夏休みの中国遠征記録はここまでとしたいと思います。自分で読み直すにつれて手直し等加えると思いますが、一旦はここまで読んでくださった方いましたら、本当にありがとうございます。

では、次の記事でお会いしましょう(^^)/

 

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