道央・道東 国鉄汽車の冬(中)

2024年3月16日のダイヤ改正でキハ40系の置き換えが一層進み、そして3月末で根室本線 富良野-新得が廃止になろうとしています。

大阪で過ごした学生時代は北海道が遠いなという印象が強く、北海道に初めて足を踏み入れたのは会社員になってからですが、2021年夏から4回渡道して、その都度キハ40系の違った姿を撮ることが出来たのは幸運だなと感じます。

2024年2月24日

前日夜に旭川まで戻っていましたが、旭川から富良野が約70km離れていますので、早朝からそれなりの距離を運転して金山ダムを目指します。途中、山部のコンビニで休憩。

天気は薄雲が掛かっているものの、悪くなさそうです。木々への着雪には到底期待できませんが、周囲は暗闇なので霧氷の様子は伺えません。

2474D キハ40 1724 東鹿越-金山 6:31

6時23分頃に送り込みの回2473Dが通過して、すぐに折り返し 2474Dがやってきます。

霧氷の具合を心配していましたが、この通りの風景で良かったです。本当はもう少しワイドな画角で撮りたかったですが、2024年に入ってからフェンスが設置された影響で立ち位置が減っていて、私の到着したタイミングではこれで精一杯でした。

正直、一昨年のほうが条件が良かったかなという気持ちもあり、感動は控え目で。

2471D キハ40 1722 山部-下金山 7:42

続いて芦別岳バックの撮影地へ移動。ここは一昨年の再履修です(当時は、2月中旬は2471Dの時間は光線が回らないのだと思っていましたが、普通に曇られていた模様)

首都圏の有名撮影地並みに鉄道ファンが集結して雛壇を組んでいてドン引きしましたが、今年は曇られることも無く、芦別岳に雲も湧かず、ひたすら美しい結果となりました。

貫通扉のサボ受けが付いた個体なので、これもまた北海道らしさが強くて良いです。


次の2478Dまでの間、これまた島ノ下トンネルで2473D(滝川 7:33→富良野 8:42)を撮影しました。青空も広がっていて良い感じではあったのですが、どうにも納得度の低い写真となりましたので没。

ただ、本年3月改正後も根室本線(滝川-富良野)のキハ40は続投するはずなので、チャンスはまだ残っている…はず…

島ノ下トンネルから山部まで戻ってくると薄雲が広がり微妙な雰囲気でしたが…

2478Dが通過する頃には綺麗な青空が戻り、こちらも一昨年の再履修を無事に成功しました。

背景にどの部分を切り取るか悩ましいところですが、右端の尖ったサミットをフレームに入れたかったのでこの辺りで。槇柏山とか布部岳でしょうか(全然わかりません)

2478D撮影後に富良野へ戻って2475D(滝川 9:42→富良野 10:48)を撮っていればタラコ色が入っていたらしいのですが、早朝からの活動で疲れて山部のコンビニ駐車場で倒れていました。無念。


昼からどうするか悩みつつも、根室本線のヨンマルは下金山の2471Dでもう履修成功した気分で富良野エリアはもうお腹いっぱいかなという意識が強く、前日の斜里岳バックを再履修したくなりました。

山部-中斜里 旭川紋別自動車道を経由して約300km 5時間。

斜里岳を確認できるライブカメラが限られていて、YouTube配信のライブカメラは配信しておらず、数時間毎に更新の画像は昼に更新されたものが最後(ただし薄雲も無くクリア)という現地の様子が分からない状況で、女満別で国道240号から東に進路を変え、網走市豊郷の辺りで斜里岳が見えたときは勝利の気配に喜びが隠せませんでした。

4729D 知床斜里-中斜里 16:01

そうして24時間ぶりに斜里岳バック 4729Dのリベンジに成功。

朝の芦別岳と夕方に斜里岳、北海道の美しい山を一日で二回も味わえるのは幸運だなあという思いと、以前であれば300km移動してカットを撮ろうとは思っていなかったであろうと思うので、ある意味で成長したなあと自分を褒めたいような気持もあります。

4730D 中斜里-知床斜里 16:31

オホーツク海側まで北上すると海別岳(?)をバックに撮影出来るスポットが点在しているようなのですが、リサーチ不足でスポットが把握できていなかったため、30分後の上り列車の4730Dもここに留まりました。背景の雲が増えてきたので、上層の青空が入るように縦構図で。

列車の正面は陰になっていますが、その中で2灯のヘッドライトが点灯している様子がなかなかオツだなと思います。


夕食は北見に移動して「炭焼豚丼 源」さんで頂きました。北海道の豚丼といえば帯広では?という気もするのですが、本州で食べられるものより美味しいです。

食後は「北見湯元のつけ乃湯」で入浴。小さいスーパー銭湯といった感じですが、露天風呂の湯温が実に最適で久々に長風呂できました。露天風呂に入っていても外気温が氷点下だと、髪の毛が凍るんです。これは驚きました。

仕事のために北見に引っ越してきて良かったという話をしている人や、新千歳の半導体工場建設でホテルが埋まっていて宿探しが面倒だが仕事があるのは良い事だ、という話をしている20代30代の他の客の話を耳にして、東京とは雰囲気が違うなあと…

翌日は釧路本線の撮影からスタートするので、そのまま北見のネットカフェに投宿して一日が終了となりました。


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