零戦里帰り記念展示会@さいたまスーパーアリーナ

こんばんは

またまた鉄道ネタではありませんが、更新頻度の維持がアクセス数とPVの元ですからね(苦笑

さて、本日は三連休中日ということで、管理人は特にやることが無かった訳でして、何をしようかと頭を抱えていたところにGigazineさまの記事を読みまして、急遽と言いますか「よし!」と、さいたまスーパーアリーナまで出かけてきました。

今回見に行ってきた零戦は世界で4機しかない飛行可能な零戦で、零戦二二式となりますが、修復作業では飛行可能な状態を目指したので全てのパーツがパプアニューギニアで発見された零戦由来の物ではなく、零戦二一式のパーツが使われているのがわかる人にはわかるとの事でした。

今回の記事では、イベントの特性上、人の顔が写り込んでいる写真が多く、鮮明なものにはボカシを加えていますが、問題がある場合はコメント欄にでもご一報ください。

さて、展示場所はさいたまスーパーアリーナS2会場で、メイン会場では何かアーティストのイベントが開催されているようですごい人でした。

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この展示会は時間制なので各回一時間ですので、会場内に待合室があり、復元中やそれに使われたパーツ類が展示されています。実際に使われたジュラルミンにも触ることができます。

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ネームプレート(と言うのでしょうか)が二枚展示されていますが、右側のものが映画「永遠の0」で使われたものだとのこと。

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そして入って最初に目に入る機体後部

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ランディングギアとウェイトなど。こんな小さなウェイトに効果があるのはとても疑問なのですが…
ウェイト分だけランディングギアを強化するとなにか不都合でもあるのだろうかと不思議です。

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ボディ自体はとても細く、小さくまとまっています。

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小さくまとまってボディと対照に、大きな垂直尾翼。近年のA380旅客機が似たようなバランスかなぁと

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所有者様がお話の中で、このように分解された零戦で中をじっくりと見れるのはこれが最後じゃないかと仰っていました。確かに、飛行可能な零戦がオーバーホールされる際に一般人は入れなさそうですね。

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続いて本体、と言いますか前部。主翼とコックピット、風防です

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映画などでよくパイロットがコックピットから手を振っているシーンがありますが、一人乗りの零戦の場合、風防後部ってなかなか映らないところですね。

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主翼と、折りたたまれた主翼端。50cmほど折りたたみ可能な主翼端は、航空母艦のエレベーターに載せる為のもの。
零戦は艦上戦闘機ですから。

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米国、ロシア、米国と複数の国をまたいで復元されたこの零戦は、一部の強度を求められないパーツに当時と同じように木材を使用したとのこと。下の曲がっているパーツも木製だったか

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模型作成の中ではアクセントとなるだろうイス。見るからに座り心地が悪そうなのにこれに座って8時間も飛ぶんですからね。

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機首。7.7mm機銃はレプリカ(聞き間違いでなければ、全然形が違うとか言っていました)。

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零戦といばご自慢の20mm機銃

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五千円払えばコックピットに入れます。風防も閉められます。

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ピトー管ですね。
零戦って空中給油できるんだっけ?って思ったそこの貴方、管理人も同じことを思いました(汗

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飛行に使われたPratt & Whitney製のエンジン。栄エンジンはこれを参考にしていますが、こちらの方が数百馬力上です。

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こちらが機体と共にパプアニューギニアで回収された栄エンジンですが、Gigazineさまの記事によると零戦二二型に搭載されたものではないそうです。
写真の通り、状態が悪く、復元は断念されています。

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ニュージーランド在住だという所有者様。お話の中で、零戦は確かに戦争に使われたもの。しかし、日本の今の繁栄があるのは様々な技術の為。その技術のベースが零戦のような「モノづくり」だと思う。だから、このようなご時世だからこそ零戦を日本の空に飛ばし、日本人としての誇りを強いものにして欲しいと仰っていました。
ウィキペディアにも書かれていますが、この所有者様はニュージーランド在住とのことで、このように日本人としての誇りを強く、なんてのはやはり海外に住んでる人は違うよなぁと改めて思いました。
次のステップとして、各自治体の理解を得て、この零戦を北海道から鹿児島(沖縄か鹿児島かは失念しました)まで飛ばしたい。また、この零戦は今は「里帰り」、一時帰国しているだけだから、次は「永住」させたいとのことでした。

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ここまで広角レンズで撮影しましたが、ここでコックピットを標準ズームレンズで撮影。雰囲気がガラリと変わりました。このメカメカしい雰囲気、管理人の好みです。

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締めに一枚、日が落ちる直前をイメージして胴体の分割部分が入らないように撮ってみました。大戦時代の整備員はこんな光景を見たのでしょうか…

さて、管理人は今回の展示会で初めて零戦を見たのですが、まず最初に思ったのは「これが零戦かいな、大したことないじゃないか」と。思っていたよりずっと小さいボディで、重厚感は感じられなく(自分で撮った写真もそうですが、写真だと謎の重厚感と言いますか質量を感じる気がします)、戦果は別としてなぜこんな小さな飛行機の名前だけが独り歩きしているのだろうかと。しかし、写真を撮り、また、記事中に書いたスタッフや所有者様のお話を聞くうちに、何故、零戦が大切なものなのかが分かった気がしました。

では、また次回の記事でお会いしましょう。

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