新港第一突堤にて海フェスタ神戸の一般公開

こんにちは

先月の話になってしまいますが、7月の22日と23日に神戸港開港150周年記念事業の一環として神戸で海上保安庁巡視船「とさ」「せっつ」、JAMSTEC「よこすか」、気象庁「啓風丸」の一般公開が行われたので行って来ました。22日は全4隻が同時に公開でしたが、管理人はスケジュールの都合で22日に海上保安庁の2隻、23日に残りの2隻(この日は海上保安庁の一般公開は無し)を見てきました。

さて、一般公開の会場は神戸港の新港第一突堤というところで、管理人は阪急の神戸三宮から徒歩で行きました。

余談ですが、管理人は大阪に来て4ヵ月ほど経ちますが近隣の都市への距離感というのでしょうか、電車で何分だからどのくらい離れてるね、という感覚がなかなか身に付きません(苦笑)
自宅から神戸三宮まで1時間ですから、横浜より遠いですが、よく一般公開が行われる晴海ふ頭より近いでしょうか。時間的には横須賀くらいの距離ですが、乗り換えなしで行けるので感覚としては横浜なんですよね。

写真は「せっつ」の船上からですが、こんなところです。真ん中の半円形の建物が神戸メリケンパークオリエンタルホテル、右の赤い建物が神戸ポートタワーです。港を構成する建物群はどこに行っても似たようなものになるのか、それこそ横浜に近い雰囲気を感じました。

と言う訳で、10時から公開のところ8時半前には港へ。手前に巡視船「とさ」、その後ろに見えているのが「せっつ」です。

多くの方が巡視艇「あわぎり」体験航海の整理券の為に並んでいましたが今回は時間的に無理でしたので直接「せっつ」の列へ。

乗り込むとすぐ右手に40mm単装機銃が設置されています。

どうも艦首が狭いようで単装機銃より先には入れませんでした。過去の公開では機銃座に乗れたようですが、まあ今では無理ですかね。

艦内を通り、艦橋へ。1984年就航の少々古い船ですが、シンプルな配置だからか古さを感じない艦橋でした。でも結構狭いです。

この辺りの構造は巡視船って感じですね。

先ほどのデッキを通り、ヘリコプター格納庫へ。

ヘリコプターは2年前に配備されたばかりの新型、シコルスキーS76D型、「しらさぎ」です。

自衛隊のヘリコプターも中を覗けたりしますが、民間機ベースだと民間機って気がしますね(当たり前だ…)。

ご覧の通り、エンジンもピカピカ✨。錆や塗料の塗り重ねの目立つ船体とは大違いでした。

格納庫横の階段を下り、ヘリコプター甲板の下へ。

ヘリコプター甲板の下は立ち入り禁止。自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦では見られない構造ですね。

といったところで「せっつ」でした。

続けて、ファンネルが特徴的な「とさ」へ。

しかしここで少々気に障る出来事が。ヘリコプター甲板で潜水士による実演を行うという事で、上の写真の通り、「とさ」のヘリコプター甲板は低い位置にありますから、ヘリコプター甲板の実演を岸壁で待っている客も観れるように、と30分も入場を止めてしまったんですね。

この実演のスケジュールはホームページ等を見ても書かれていなくて、そもそもスケジュールを書いておけば実演イベントを見たい人は先に「とさ」を見に来て待っていればいいし、興味のない人はイベントが終わるまで30分も待たないように先に「とさ」を見に来れば良いだけ。スタッフが「せっつ」が空いていますよーと案内していましたけど、そりゃ今、列に並んでる客は「せっつ」から流れてきたもんね。イベントの係員が余計な気を利かせたのか知りませんが、余計なお世話です。

実演イベント後に入れましたが、ヘリコプター甲板から出口への経路も悪いし案内も悪いので人が溜まったまま。折角のファンネルの写真を撮るのは早々に諦めて階段を上へ。

20mm多銃身機銃

35mm単装機銃

「とさ」の艦橋の方が広く感じました。排水量はもとより、全長全幅も「せっつ」が大型ですが、やはり就航年の違いといったところでしょうか。

「とさ」は35mm単装機銃の前を回って外へ。

艦首にかけてはなかなか急な勾配になっていました。

といったところで、22日の「せっつ」と「とさ」の見物は終了。自宅近くで用事があったので大慌てで帰宅しました。「とさ」で30分も待たされなかったら余裕持って帰れたのになあ…

そして翌日23日は気象庁「啓風丸」(手前)とJAMSTEC「よこすか」(奥手)の公開。当日は少々残念な天気でしたが、ほぼ終日逆光となる位置だったのでこの天気も悪くないかな。

こちらも8時半前には列へ。その前に「よこすか」のクレーンも撮っておきます。入ってしまうと全景は撮れませんからね。

昨日は好天気で待つの大変でしたが、この日は曇り。そこまで苦痛はなく待っていたのですが、早くから並んでいただけているという事で10時開始のところ9時半から入場できました。嬉しいですね。

艦橋は似たり寄ったり。ただ、奥に広い雰囲気です。幅16m近いですからね、実際広いです。

少々飛んで、「よこすか」名物の花毛布。現代では客船で一等船室などでしか観れない高嶺の花と案内がありました。

艦内を進み、格納庫へ。早くから並んだ甲斐があり、人が少ない状態で撮れました。

入って目につくのは正面に置かれたコックピットのガラスです。

この一枚は彩度・コントラスト・シャドウ等の修正を加えていませんが、それでもそれなりに写っていると思います(ISO感度が高いのでノイズは目立ちますが)。

そう、実はコックピットのガラス越しに撮影したものです。ガラスと書いていますが、メタクリル樹脂というもので、なんと厚み138mmもあります。物凄い、透明度です。

展示されているガラスを見ても、取付穴が見当たりません。船体を見てみると、どうもガラスを耐圧殻に密着させたうえで別の透明な素材をねじ止めして外から抑えているように見えます。

メタクリル樹脂というものは水圧によって僅かに変形する耐圧殻に追従する柔軟性を備えているとJAMSTECのサイトで紹介されているのでそんなところでしょう。帰宅してからではなく、見ているときに疑問に思ったところですが、係員に尋ね忘れてしまったのが心残りです。

高さ3.2mということで、なかなかの大きさです。台に乗せされているので更に高いです。耐圧殻の出入り口は上部にあるので、ラッタルが掛けられていました。

しんかい6500は2012年に改装工事を受け、中央に1基だったスラスターを左右2基に変更しています。抵抗減少というのはどこかで聞いた話だった割には、中央に穴が開きっぱなしだったのでこれは何かと聞いたところ、当初は後部にカバーを付けていたが泥が溜まるので最近は外していると教えてくれました。

実はこのしんかい6500、正面から撮影すると格納庫開口部からの光で盛大に逆光でして、ブログで紹介したいなという写真は撮れなかったので写真はこれだけです(^^;)

ただ、なかなか見れる機会のないしんかい6500の実物を見れて、大満足です。関西に来る前、新江ノ島水族館のしんかい2000を見に行こう行こうと思っていましたが、結局行かず仕舞いでしたので、いい機会でした。

ささやかなものですが、応援ということでキーホルダー買いました。海洋堂のキーホルダーということで、大変良くできています。

続いて、啓風丸に乗ります。

艦橋に入ると、それこそ、ゲームセンターのUFOキャッチャーの様なジョイスティックの横に、面白そうなプレートが置かれていました。啓風丸の採用しているベクツイン・ラダーシステムの説明案内です。

以前、1/350スケールでラジコンを作っているときに、ラジコンが小回りできるようにベクツイン・ラダーシステムやシリング・ラダーの仕組みを応用できないか考えていたので実際に採用されている船に乗れたのはオオッと思いました。

なかなか広い艦橋です。前日に見た海上保安庁の艦橋が異常に狭いだけ…そんな気もしてきましたが(^^;)

啓風丸無線局のプレートは珍しいから撮っておけと見知らぬ方に言われました。調べてもイマイチ、何が珍しいのかわかりませんでしたが、確かに船の中で無線局のプレートを見たのは初めてかもしれません。

艦内を進みます。観測室の先だったと記憶していますが、まるで実験室の様です。理系の大学に通っている友人に、理系の実験室はこんな感じだろうと写真を見せたところ、そうだと言われました。

外につながる出入り口は少々狭くなっていて、まるで映画に出てくる宇宙船のハッチの様だなと思いましたが、実際のところしっかりと水密されたハッチの役割も果たしていると思うのです…

電気伝導度水温水深計と多筒採水器です。

そしてそれを上げ下げするクレーン。これの操縦室が、写真では右上のデッキの上にあります。

他にも船の後部デッキではアルゴフロートと呼ばれる機械など展示されていましたが、特に知識もないので紹介はパスです。

最後に、気になったので係員に、この船で得られたデーターは主に研究者などに提供されるのですか?と尋ねてみましたら、国の期間である気象庁の船で得られたデーターだから国民に提供していると言われましたが、はて…海水温の変化など、例えば地球温暖化のデーターなどが我々の観る天気予報に反映されているとかそういう意味なのかなと思いつつ、船を後にしました。

といったところで、神戸港開港150周年記念事業の一般公開の記事でした。

ではでは。

 

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