立飛HD 一式双発高等練習機 一般公開

立川市で一式双発高等練習機の一般公開があるというので、行ってきました。

このブログに関しては最近は鉄道の話ばかりですが、ミリタリーは結構好きです。特にこの手の一般公開は「次回」が無さそうですから、乗りものニュースか何かの記事を読んでからずっと楽しみにしていました。

元々は十和田湖で引き揚げられて青森県の三沢航空科学館に展示していたものが、製造元の立川飛行機(現、立飛ホールディングス)に里帰りしてきたものです。

多摩モノレールの高松駅の近くにコインパーキングがあったので、自宅からはマイカーで。所沢に行く道路は混むんですが、少し南に逸れると案外スムーズに流れるのが不思議です。


展示場所の南地区5号棟というのは、昭和14年(?)の木骨の倉庫でした。今回の一般公開は11月25から28日までの4日間、耐震基準などを満たさない倉庫ではこれ以上の期間はNGだそうです。

4日間で3500人くらいを想定していたところ、27日の土曜だけで4000人来たとか説明していました。鉄道ファンとしても、木骨の倉庫って興味深いです。いろいろ眺めて30分ほど待ちでした。

三沢航空科学館 では組み立てられて展示されていたようですが、今回は分解展示です。

ちょうど6年前のさいたまスーパーアリーナで零銭22型が展示されていたのを見に行きましたが、それも分解展示でした。

機体を囲むように列が流れていました。

右側のエンジンとエンジンカウルは引き上げ時のままの姿を保っていますが、近寄って撮影するのは失念してしまいました。

「手を触れないでください」という掲示はありません。三沢で展示されていた当時の写真をインターネットで検索しても、機体に近寄れて規制されていないようです。

水平尾翼と垂直尾翼は取り外されて単体で展示されていました。

機頭が不時着水のダメージを吸収したのでしょう、 テール部分は驚くほど良好な状態を留めています。

着陸灯や航空灯は航空機のプラモデル作りで難しいなと思います。一式双発高等練習機では、かなり薄く成形された樹脂カバーがビスで留めてありました。こういう構造になっているんだなと理解できると、模型作りもより一層楽しくなります。

カラーサンプルと写真を撮影されている方などもいらっしゃいました。

日野自動車がレストアした「天風21型」エンジンは実に素晴らしい佇まいでした。

機体内部はかなり荒れ果てた状態でした。

コックピットや一部の装備品はテーブルに載せられて別途展示されていました。生憎、航空機の部品は何も分かりません。

岐阜のかかみがはら航空宇宙博物館の三式戦闘機のように学術的に残すべきところは残しつつ、かつ綺麗な外観に整備して、 耐震性を確保、空調管理された場所で保存されることを願いたいです。

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